第4話 デパートのお買い物で⁉

秋斗君あきとくんごめん待った?」

「ううん全然待ってないよ。ポテト食べる?」


私の彼氏でありクラスの人気者にんきもの 式羽田しきはた 秋斗は、ピラミッド型に積み立てられた

フライドポテトを指して言った。


絶対ぜったい待ってるじゃん!そりゃそうか…私服選ぶのに一時間かけたからな

まぁ結局ジーンズに白いシャツ着てその上に灰色パーカーだけどね


「ジー。。」

「な、なに?」

「それ!その服装!もうちょっとおしゃれしなよ!可愛いんだからさ~」

「あんまり目立っちゃいけないでしょ」

「む~。!そうだ!予定変更よていへんこう!」

「は?予定変更?映画えいがは?」

「ダメダメ!今日は春花ちゃんの服選び!映画は来週!」


何来週行くって決めてんの⁉こいつ!


「は?あの映画私毎年見てんだけど?やっと4出たんだよ?何腑抜なにふぬけけたこと言ってんの?」

「ちょいちょいちょい怖いよ顔。しわ増えちゃうよ。」

「ん!あんた失礼ね!」

「ほら笑顔笑顔!ニコッて。ほらカワイイ」


く~!さっきから何なのこいつ!

もう結局服選びじゃ何の!もういいわ映画は来週一人できましょう


「あ!今来週映画一人で行こうと思ったでしょ!駄目だよ俺と行くんだから」


何で分かったの⁉エズパー⁉


「ダメダメ一緒に行くよ?ちなみに君に拒否権きょひけんは…」

「ない!分かってるわよ」


は~。せっかくならなるべく地味なのがいいわ


「春花ちゃんはおとなしそうな服に合いそう」

秋斗君服選あきとくんふくえらべるの?」

「僕意外とセンス良いんだよ?」

「殺し屋なのに?(小さな声で)」

「母親が簡単に言う悩殺のうさつだからさ、こういった雑誌は家に山ほどあんのよ」


悩殺!あの男殺しとかいうやつ?


「これとこれとこれ!あとこれも!着てきて!ほれほれ」


グイグイ


「分かった分かった」


痛いなー

…まあ色は暗いしいいか


「着れたよ。」

「カワイイ~!そうだ髪型変えるねちょっと後ろ向いて」



「できた!はい鏡」

「スゴ!女子力高!」

「あとは…ほれ眼鏡をはずせば完璧!」

「やめてメガネは!」

「ダメ~買い物中は没収ぼっしゅう!」


は~⁉何で⁉…でもまあいっかちょっとぐらいそれにこれだったら私だって分からないし

誰かにあってもバレないよね。それに可愛いし


「今からでも映画間に合うんじゃない?急いで行ってみよう」

「え?ちょっと」


いきなり手繋いで走り出すとか本気⁉手繋ぐ?は?ちょちょこれはヤバいでしょ


「ちょっと待って」

「あっスカートじゃ走りにくいよねだったら。よっと」


え~⁉お姫様ひめだっこじゃん!もっとやばいよ!


「ちょっとおろして大丈夫だから」

「ん?大丈夫だよ?それよりちゃんとご飯食べてる?軽すぎるよ」


は恥ずかし~


「よし!何とか間に合った!」


ヨシじゃない~!めっちゃ見らえてる!


「あそこの二人めっちゃ美男美女びなんびじょじゃね?」

「女の子めっちゃ可愛い。隣の彼氏かな?お姫様抱っこしてたし」

「男子の方めっちゃイケメンじゃない?彼女いるのか~」


言わんこっちゃない


「なんかすごい目立っちゃったね。ごめんね」

「とりあえず映画見よ…」


~映画の後~


「楽しかったね」

「あんまり内容ないよう頭に入って来なかったけどね」

「家まで送るよ」

「ううん大丈夫。平気」

「大丈夫じゃないよ。そんなにかわいいんだからどんな輩に狙われるか…」

「ホントに大丈夫だから」

「分かったよ…気を付けてね…( ´Д`)ノ~バイバイ」


後もうちょっとで着く…


「ちょっと姉ちゃん良いかな?」

「はい?」

「うん。上等だ。やれ」

「へい」

「へ?ウソ」


ヤバイ連れて行かれる!あの時秋斗君についてきてもられば良かったな


バキッドスッ

「痛ってぇ。っちずらかるぞ!」

「っち逃げやがった」

「秋斗君?何で?」

心配しんぱいだからついてきた」

「気が付かなかった」

「それより大丈夫?やっぱりついてくよ」

「うんありがとう。ってあ!メガネ返して」

「バレたか」


良かった


「ありがとうバイバイ」

「うん気をつけてね。」


ありがとう秋斗君


「おはようございます。西岡にしおかさん」

「ちょっと春花はるかさん?おはようじゃないわよこれどういう事?」

「へ?」


そこには私と秋斗君のもの写真しゃしんがキッチリとおさめられていた…

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