第50話

「休ませてあげてください」

「なによ、この子に必要ないわ」

いままで気づかなかったが、私のお母さんは

少し以上かもしれない。

「これ以上頑張らせたら、

うつ病とかになってしまいますよ」

「うつ病はならないわ、

だってるみかだもの、

るみかはうつ病とか言って甘えないわ」

奈子にスイッチが入ったように見える。

「もう一回いってみなさいよ、うつ病は甘え?

この子はならない?一つ一つ否定させてもらうわ、

ホント、あなたって駄目な人ね、

よくるみかみたいな優しい子を生めたものだね」

「なんですって」

「うつ病は心の風邪って言われてるぐらい

身近な存在なの、わかる?

だから、甘えでもなければ関係ないわけでもないの。

これ以上るみかの事何一つ知らないくせに

偉そうに言わないで」

その後、お母さんは癇癪をおこして病院からつまみ出された。

「ありがとう、奈子、すごくかっこよかった」

「このくらい、親友の為にたやすい事だよ」

「あとさ、るみかが寝てるうちにムル君かえって来たよ」

「本当?」

「うん」

きっと、玲がしてくれたことだろう。

あの遊園地に行けて本当によかった。

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まわるコーヒーカップ、止まるメリーゴーランド 宙月 霙 @Mizore_Sora

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