第48話
「るみか、お帰り」
「ただいま、キト」
目の前には玲が感情を押し殺したような表情をして立っていた。
「玲さん、全部見せてもらいました」
「そう、私だってダメって分かってたわ、
でも、お父さんを悲しませてしまう。」
「玲さんの人生です。
お父さんは関係ありませんよ」
「でも、今戻っても
もう取返しはつかない」
「そんなことないです、
まだ戻れます」
「本当に?」
「はい、玲さんの信じる道を選びましょう」
「ありがとう、あなたを現実に戻せると思うわ」
「本当ですか」
「ええ、このくらい簡単よ」
私の周りが白い靄に包まれ、
意識が遠のいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます