第35話
「動いてて助けられそうにないよ」
「分かんないよ、もしかしたら、二人で全員助けられるかもしれない」
「そうだね、やってみよう」
私が言い放つと、キトは突然杖をポケットから取り出して
一振りした。
すると、一番低い位置になったものの扉が開いていき、
次々と人が飛び出していった。
「簡単にできちゃったね」
「うん、君凄いよ」
「ありがと」
キトが魔女っていうのは本当だったみたいだ。
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