第4話

「あれ、ここは、どこ」

ようやく激しいめまいがなくなったと思ったら、

ムル君が実況していたようなホラーゲームの遊園地にいた。

おんぼろでも伝わる華やかな装飾がより一層不気味さを引き立てた。

「雨、降らないよね」

そうこぼさずにはいられない曇り空だ。

「ようこそ、いらっしゃいましたお客様」

遊園地にいかにもいそうなピエロがこの遊園地に合わない

明るい声を出している。

「ここは、どこですか」

「皆が羨む、楽しい遊園地ですよ」

失礼ながら私には全くそう見えない。

「さあさあ、夢のような世界を味わいましょう」

「あっ、はい」

ピエロの明るさは正直一緒にいて疲れるタイプの

明るさだ。

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