第10話 家族

「お兄ちゃん。ご飯できたよ?」

 

妹の優しい声が脳内に響く。

俺は手を動かす気力もなく、妹に食べさせてもらうことにした。

妹はそんな兄を気持ち悪いと思うことなく「お兄ちゃんは甘えんぼだな~」など言いながら食べさせてくれた。

口にスプーンを入れられ、カレーと鉄のような味が口内に広がった。

この味も慣れたもんだと疑うことなくカレーを食べさせてもらい、そのまま寝ることにした。

皿洗いなどは妹がやってくれる。

寝た俺にブランケットまでかけてくれる。

本当にできる妹だ

......ヤンデレ癖だけ治せば完ぺきなのだがな......

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