第6話 RPG風の見知らぬ場所

「ここはどこだ...」


 僕はベッドから降りて周りを見渡すと、机にノートがあるのを見つける。


 ノートの表紙には、"異世界観察日記”と書かれている。


「異世界観察日記?なんだろう」


 中を見ると、街の特徴などが細かく書かれていて、ノートの裏にはリーラと書かれてある。


「リーラってさっきの女性だったよな

ってことはこの家さっきと同じとこか?」


 呼びかけながら家をうろちょろしたが、誰もいる気配がなかったので外に出ることにする。


 外に出ると、家や店が並んでいて道路もないのどかな風景が広がっている。


「どこなんだ、このRPGのような場所は」


 ここがどこなのか分からなかったが、聞こえてくる声が日本語だったから日本であるのだろう。


 立ち止まっているとおじいさんが僕の横を通りすがったので、ここがどこなのか聞いてみる。


「すいませーん」


「んん?君見ない顔だけど、この村の子じゃないよね?」


 おじいさんは僕に警戒しているに見える。


「僕はリーラという女性に連れてこられて、ここがどこなのか分かんないんです」


「あー、冒険者になるために来た子か

 案内してやる」


 冒険者...疑問に思うもまずついて行くことに。


「着いたぞ、じゃあ私は失礼するよ」


 僕は大きな建物の前まで案内された。


 中を覗いてみると、鎧をまとった人や刀を持っている人たちが。


「現代に刀...なんなんだここは」


 僕は身の危険を感じてそこから離れる。


 その後行く先に迷い、さっきの家に戻ることにした。


「いたいたー、えっと勇磨くんだっけ?」


 家の前には自称魔法使いのリーラが立っている。


「あっリーラ さん」


「すまない︎ね、あいつが来るのを警戒して説明なしでこちらへ送らせてもらった」


「ここは一体...柚美は柚美はどこ?」


「あの子なら治療を受けてるよ

さあ家の中に入って」


 家に入ってリビングで対面に椅子に座ると、リーラは真面目な顔をする。


「まずはここがどこなのかを話すよ

 薄々気づいていたとは思うけど、ここは君たちが住んでいた場所とは違うの

 でも大きく言えば同じとも言える

 ここは君たちの住む世界とは逆方向にある次元の世界なのよ

 目に見えないし触れることも出来ないけど確かに存在するもう1つの世界」


「ちょっえーっとつまりどうゆう事??」



 つづく

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