秘密
「
陽大をデスクまでおくると、デスクチェアに座らせくしゃりと髪を撫でる。頼もうと思っていた作業の資料を渡し、口頭で説明したあと、1枚の付箋を渡した資料に貼り付ける。そして、陽大の耳元へ顔を近づけ囁く。
「
「まぁそういうことだから、残業しなくても済むように頑張って」
それを告げると嗣貴は陽大を心配そうに見つめながら、軽く手を振り背を向けて自分のデスクへと向かった。
パソコンでまとめるために文字打ちをしている所に誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。
「茉莉くん、具合はどうだい?」
その声掛けに振り向けば、そこに居たのは課長だった。先程のことが、頭にフラッシュバックする。少しずつ胸がドキドキと鼓動が早くなるのを感じながらも、平静を装って軽く笑みを作りながら頷く。
「大丈夫です。課長も仕事あるんじゃないんですか?お互い頑張り、ま・・・・・・っ」
取り繕ったその笑顔も一気に曇った。課長がデスク下にしゃがみこみ、手を伸ばして下腹部を柔く包み込んできたのだ。
「静かにしようか、彼、清野んにバレてしまってもいいのかい?」
「どう、して彼の名前・・・・・・」
課長は包み込んだその手で下腹部に鎮座するまだ大人しい男根を揉みながら軽い脅しをかける。少しすると揉む手は上下に動かす動きを加えてきた。そんな半ば強引にされている行為にも関わらず、陽大の下半身は素直な反応を見せる。スーツのズボンを押し上げるようにその男根は快感という目を覚ます。
「俺を見縊らないで欲しい。だぁいすきな茉莉くんのことはなんでも知っているんだ」
「・・・・・・っん、ふ・・・ぁ、やめ、てくださいっ」
「それは茉莉くん次第だ」
「それはどういう、事ですか・・・・・・」
「仕事終わりに少し付き合って貰いたい」
その申し出に返事はすぐ出来ず、頭をよぎったのは、嗣貴から貰ったメッセージの付箋。目を細め、じわりと感じる刺激に耐えながら課長を見据え口を開く。
「せ、先約が・・・・・・っぅ、ン!!?」
そう、断ろうとした瞬間、課長のその手は荒々しく硬い男根を捉え、布越しに亀頭部分へ指をグリグリと押し当ててきた。突如襲う強い刺激に下半身へ痺れるように熱が帯び、声を抑えようとデスクに顔を伏せ口を手で押さえる。
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