第33話・光の魔人
ドゴン
「うるさいなもう、何の音だよ、人がせっかく気持ちよく寝てたのに」
騒音に苛立ちつつも日の光を浴びるためベッドから這い出て窓を開けると、魔物の大軍が暴れていた。
「寝ぼけてるのか」
目をこすってもう一度窓の外を見る、やはり、変わらずに魔物の大軍が暴れていた。
「もしかして、いや、もしかしなくても学校にあるダンジョンが魔物暴走を起こした」
・・・・・・
「ヤバくね、ここって都市部だよ?犠牲者がえぐいことに、いやでも英雄の北先生が、あああ、謹慎処分」
・・・・・・これ、ヤバいね。超絶ヤバいね。
「これはしょうがない、俺が責任をもってダンジョンに潜るしかないな。元々、ダンジョンに潜ってみたかったのに中二病呼ばわりされて行けなかったし、先生が謹慎処分になったのも俺のせいだし、緊急事態だしね、うん」
そうと決まればというわけで俺はいつもの剣にマントと仮面をかぶって、スキル飛行を使って窓の外から出てダンジョンに向かう。
途中新手の魔物だと勘違いされたり、魔法で攻撃されたりしたが(特にダメージは無し)普通にダンジョンの中に入れたのだが、まあ、凄かった、見渡す限り魔物魔物魔物魔物魔物、気持ち悪いぐらい魔物で溢れかえっていた。
「グギャア」
気持ち悪い声をあげながら、魔物の定番ゴブリンが大量に襲いかかって来た。
「おお、ゴブリンか、ダンジョンの定番の雑魚魔物、戦ったことなかったんだよな、ま、一撃だろうけれど」
シュ
剣を振るう、ゴブリンどもはあっけなく死んでいった。
「まあ、そりゃあ、雑魚魔物だしな、でも数は本当に凄いな」
「グギャア、グギャア、グギャア、グギャア、グギャア」
何百という大量のゴブリンが襲いかかる。
といっても、雑魚なので一撃で死んでいく。
大体10分後。
「取り敢えず、ここら一体のゴブリンはいなくなったな、はあ、中々楽しかったけれど、もっと歯ごたえのある敵と戦いたいな、よし次の階層行くか」
てくてくてくてくてく
階層ボスが現れた。
「階層ボスはゴブリンキングかなって数多くね、ゴブリンキングが10体以上いるんだけど、取り巻きのホブゴブリンとかいっぱいいて数えきれないのだが、ま、それでこそ戦いがいがあるもんだし、ええか別に」
と多少興奮しつつ戦ったが、結論簡単に倒せました。
まあ、当たり前だ。
ドランゴンですら一撃の俺がチョイつよゴブリン如き一撃で倒せないわけないな。
うん、もっと歯ごたえのある敵と戦いたいな。そうと決まれば次の階層に向かうか、というか、この魔物暴走を鎮圧しなきゃならないしな。
てくてくてくてくてく
二階層
特に歯ごたえもなく全て一撃で終わった。
三階層
特に歯ごたえもなく全て一撃で終わった。
四階層
多少の歯ごたえが出てきて、一撃では倒れない敵も出てきた。
5階層
階層主に光のドラゴンが現れた。首に一撃で終わった。ドラゴン弱すぎ。
6階層
そこそこ歯ごたえのある敵が現れた。全ての敵が一撃では倒せなくなった。
7階層
魔人が現れた。
「君君君、良いね、素晴らしい素材だね、実験したいよ、バラしたいよ、良い良い良い良い良い良い」
白衣を着た狂科学者っぽい魔人(男)が高笑いしながら叫びだす。うん、普通にキモイな。でもいいね。
「魔人ってかなり強いからね、それに喋れるほどの知性、実に実に楽しみだ、さあ、殺しあおうじゃないか」
皆纏ってる魔力が明らかに光属性だし。光の魔人かなコイツは?
いやはや戦闘狂のスキルが騒ぐな。
というか実際騒ぎまくってるなアドレナリンがドバドバ出てて自分でも興奮しているなと思う。凄いなスキル戦闘狂。
「挨拶代わりだ闇魔法・闇斬り」
俺の攻撃は簡単に薙ぎ払われた。
「おやおや、いきなり攻撃とは、でもしかし、私はね光魔法使い何でね、あなたよりも強いんですよ」
「俺よりも強い、それは実に楽しめそうだ、闇魔法闇飛ばし×1000」
「光魔法・光衣、良いねその闇魔法強いね興奮するよ」
「あいにく俺の男の趣味はないのでね興奮されても困るよ。しかし、光衣か、あれがある限り闇魔法は効かなそうだな、じゃあこれならどうだ消滅魔法・魔法消滅」
俺の放った魔法で簡単に光衣は消滅した。
「良いね、そうこなくっちゃ。もっともっと私に魔法を見せてください」
「望むところだよ。闇魔法・闇斬りからの毒魔法・超猛毒」
「毒魔法まで使えるのか、興味深いな、ああ、興味深い、でもね解毒魔法・毒解毒・光魔法・光衣」
「解毒魔法も使えるのか、もしかして、光系統魔法を全て使えるんじゃないか」
「おお、よくわかりましたね、私は光系統魔法を全て使えますよ」
「実にそれは厄介だな、でも楽しみだ、楽しく殺しあおうじゃないか」
1時間後
「ハアハア、流石に疲れてきたな」
残魔力は1割を切った、攻撃のほとんどは効かないというよりも、斬っても再生する、俺と同じだ。
でも何故か俺の再生が遅い、どうすれば勝てる、勝てる、勝てる、いや、そんな考えるな、この状況をもっと楽しめ相手の再生が切れるまで攻撃すればいい、
ただそれだけだ、いや、本当にそれで勝てか。
戦ってみたが相手の方が圧倒的に実力が上だ、むしろ、俺は遊ばれている、このまま俺は殺されるんじゃ。
くそ、そんな事考えるな、がむしゃらでもいいとにかく攻撃だ。
一気に駆け斬りかかるが、避けられ、光魔法や結界魔法でガードされる、逆にこっちは相手の攻撃を避けきれず、守り切れない。
やっぱり、駄目だ、勝てる気がしない、このままじゃ・・・
「ハハハハハ、君はとても興味深いよ、私とこれだけ長く戦えるなんて、でもね、限界でしょ、流石に君はまだまだ人というう枠組みに囚われているからな、君が自分の本当に力を自覚していれば私も危なかったがな、光魔法・神聖魔法・結界魔法・生命魔法・神秘魔法・合成魔法発動・光聖命神結界・死霊殺し」
その瞬間足元からいきなり魔法陣が出現して光り輝く板のようなものが俺の四方を覆った。
「グギャアアア、痛い、痛い、痛い、再生が使えない、というか、体に傷がない、何の魔法だ何故何故何故だ、このままだと死ぬ、殺される、どうすれば、どうすれば、こんなところで死ぬか。そういえば相手は光の魔人、そしてこれは光の結界、もしかして、一が八かだ、スキル【反転・性別・属性】全反転」
そう言った瞬間俺の魔力が全て回復して痛みも嘘のように消えた。
「危なかった、反転してなかったら死んでいた」
「反転だと・・・あの魔法は私の私の全魔力をつぎ込んだんだぞ~~~クソガキ、実験材料如きが」
「そうか、なるほどね、光の結界だったから闇には効果物群だが光には回復になると、これは俺が勝てる道筋が見えてきたな」
俺は剣を持ち一気に駆けながら集中して唱える。
「光魔法・反転・闇魔法・闇再生斬り」
「あああ、痛い、痛い、再生が出来ない、魔力が魔力が足りない」
「くらえ闇再生斬り・闇再生斬り・闇再生斬り」
「くそったれ、魔力さえあれば、魔力が足りない、このままじゃ」
「死ね、魔人、これで終わりだ闇再生斬り」
「グギャあああああ」
そいて魔人はドロップ品となった。
――――――――――
主人公は適当に、死霊を作ってドロップ品は回収させています。
死霊王も反転して召喚王になってますよ。
相変わらず文書力がなくすみません。戦いあっけなさすぎますよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます