第32話・知らない間に死霊王になってた件

「ま、と言っても、本当に殺しあうだけじゃない。あくまでお前らの実力を測るためのものだ。まあ、でもちゃんとした実力を測りたいから俺を殺す気で来い、何、安心しろ俺はかなり強いからお前らのような子供に負けはしない、てなわけで演習場に集合だ皆俺についてこい」


「はい」


 てなわけで、演習場まで歩くこと5分


「よし、お前らの中で、最初に俺と戦いたいやつはいるか」

 そう言って先生は木剣を取り出して構えた。


「では、某のお相手を頼もうか」

「おう、確か名前は鉄志だったな。よし、じゃあ鉄志いつでもかかってこい」

「では、参るでござる」


 そう言うと鉄志はいきなり筋肉を膨張させ先生にタックルをかますが綺麗に避けられる。

 その後も鉄志がタックルや殴り蹴りなど次々と攻撃を仕掛けるが全て避けられる。


「流石先生でござる、某の攻撃を全て避けるとは、では、本気を出すでござる、筋肉魔法・筋肉超強化・筋肉限界突破・筋肉解放・筋肉活性化・筋肉魔法奥義・全魔力開放筋肉超魔破拳」


 ドゴーン


 アホみたいな大きな音がして演習場の4割が吹き飛んだ。

 先生は普通に避けて無傷だったが被害総額は1億円ほどに上ったらしい。ヤバいな。


「鉄志、お前の力はよくわかったが、2度とこの演習場でその技を使うな」

「はい、すみませんでござる」


「よし、反省してるようだし、許そう、それじゃ、次だ次、演習場が壊れたとはいえ、今おまえらの実力を測らないといけないんでな、誰か戦いたいやつはいないか」


 ・・・・・・


 沈黙、流石にあの戦いの後に戦いたいですって人はいないか。


「誰も居ないか、しょうがない適当に決めるか、てなわけでお前に決めた、上野 泰斗お前だ」

「おっと、俺か」

「何だ、嫌か」


 睨まれました。まあ別に嫌ではないけど。少しびっくりしただけだ。


「いや、嫌ではありません、はい、胸を張って勝負をさせていただきます」

 しかし、勝負か。多分いや必ず俺と先生が本気で戦ったらここら一帯更地になるだろうな。はあ、少し手を抜きながら戦うか。


「先手は譲ってやる。来い泰斗」

 木剣を構えて先生が言った。


「闇魔法・闇変化・闇剣」

 流石にいつもの剣を使ったら不味いし、手加減のため闇剣を作り出し、特に魔力で体を覆ったり闇纏いを使わずに突っ込む。


 ドン


 思いっ切り腹を蹴られた。


「泰斗、喧嘩売ってるのか、本気を出せ本気を」

 ばれてたか、流石先生だな。

 しょうがない本気を出しますか、更地になっても知らないぞ俺は。


「闇魔法・闇纏い・全身・毒魔法・超麻痺の空間」

「闇魔法・闇飛ばしからの呪魔法死霊魔法混合・死霊の呪い」

 そして、いつも使ってる剣を2本取り出し、突っ込む。


「消滅剣技」

 俺の魔法が全て打ち消された。


 は?消滅剣技って何だよ。

 俺の魔法一応相当強いんだが、つーか、超早い、俺の3倍位速いし、剣先が見えない。


 グハ


 たたきつけられた。

 強い、魔法を放っても消滅させられ、剣で攻撃しようにも技術でも身体能力でも負けている。

 これが英雄の力ってやつか、上には上がいるもんだな。


「面白い、格上相手にどこまでやれるか、やってやる、舐めるなよ。俺を」

 再度、突っ込む。


「良い心意気だが突っ込むだけじゃあ勝てないよ」


「それはどうかな」


 俺は先生の間合いに入った瞬間、先生に切られるよりも早くとあるスキルを使い叫んだ。


「スキル発動奇声・ギャアグぎゃああくギャアぎょぎぃジュぎゃじょぎょギャアあああああああグラくぎゃあぎょあああああああああ」


「耳が~~~~~~。あああああ。痛ええええええええ」

 怯んだ、今だ。


「全魔力もってけ・闇魔法・闇斬り」

 相当な威力だ、ここら一体更地になるレベルだ。

 だか、知ったこっちゃあ無い、喰らいやがれ。

 俺は全力で剣を振り落とした。


「反転剣技・一転集中威力返し」

 俺は次の瞬間絶大な闇に体をぶち抜かれ、意識を失った。


 ――――――――――


 目を覚ますと、知らない天井だった。というか保健室だった。


「ここは、保健室なのか」

「起きたのか、良かった、良かった」


 そこには白衣を着た美女ではなく加藤教官がいた。まあ、ようは白衣を着た筋肉マッチョがいた。


「どうして、ここに加藤教官がいるんですか、というか俺どれくらい眠ってましたか」

「まあ、1時間ぐらいだな、それと一応俺はこれでも医者の資格とスキル状態検診と治癒魔法を使えるからな」

「え、マジすか」

 人は見かけによらないというがまさにこのことだな。


「ああ、大マジだ、この学園に来たのも保健室の先生の補佐という要因もあり雇われたからだな。まあ、しかし、それにしてもお前は化け物だな、いや、腹に穴あいて即死レベルの怪我なのに生きている、それどころか1分程度で再生するなんて」


「は?へ?ふ?へ?ほ?腹に穴があいていた?」

 俺は自分の腹を恐る恐る見ると特に傷はなかった。

 スキル再生凄すぎやな。つか再生がなかったら俺死んでない。え、普通に怖いのだが。


「まあ、腹に穴があくぐらい冒険者ならたまにあるし、心配するな」

 いや、心配するわ、ともツッコミも入れられないしな。

 実際平気なわけだから。まあ、そういうものだと割り切るしかないな。

 大丈夫、大丈夫。というか腹に穴が空くぐらいよくあるって、そんなえぐいのか冒険者凄いな。


「はい、ありがとうございます、そういえば、実力試しの試験はどうなっているんですか」

「ああ、もう終わってる、というか、先生が流石に生徒の腹に穴をあけたのがまずくてな、お偉いさんに呼ばれているよ。多分謹慎処分だろうな。てなわけで、今日はもう終わりだ帰ってよしだ」

「そうですか、それじゃあ、お言葉に甘えて帰ります」

 そう言って、自分の寮まで戻ろうとしたら。


 プルプルプルプル


「あ、裏ダンジョン連合からだ」

「何故に先輩を9割がた殺すという事態に」

 俺は嫌な予感がしたのでぶち切った。

 そして、何事もなかったかのように寮まで戻り久しぶり闇カスダンジョンで手に入ったスキルの書をアニメ見ながら使いまくって飯食って寝た。


 ただ、一応美肉体と美骨格はのけておいた。


 ――――――――――


 スキル


 闇魔法2422 身体強化1773 精神強化4989 骨強化996 魔力強化1514 骨太711 打撃耐性365 状態異常耐性673 骨再生565 再生612 腐敗魔法482 肉体強化455 奇声833 腐敗耐性352 肉体再生211 異臭耐性213 美肉体98 美骨格92 腐敗強化311 死霊魔法301 精神魔法423 毒魔法325 異形化64 指揮42 魔法耐性215 飛行312 吐息107 二刀流極1 皮膚硬化292 物理攻撃耐性416 暗黒魔法314 騎乗131 眷族強化132 呪魔法84 悪魔法124 死魔法92 魔法強化273 戦闘狂44 超精神強化14 消滅魔法6 崩壊魔法8 反転・性別・属性1 超鑑定1 


 NEW

 エクストラスキル【死霊王】

 配下

 調子に乗り過ぎて増やし過ぎたため不明?

 さらに闇カスダンジョンを購入したため、配下たちが自重を捨て自分の仲間を勝手に作り始めた。

 そのため、魔物は出た瞬間殺され、更に魔力濃度が異常に上がり、様々な配下が独自の進化を遂げ始めた。

 しかし主人公はそれに気付いていない。もちろん、おいおい出す予定だがいつになるかは不明だ。

 補足

 主人公の持つエクストラスキル【死霊王】について


 このスキルに主人公がきがつくのは大分先の予定だが、一応書いておく。

 まず、エクストラスキルというのは、スキルの書から手に入るスキルではなく、何かを成し遂げたものに与えられるスキルである。


 エクストラスキル【死霊王】は死霊系の魔物を1万体以上を従えるのと、一つのダンジョンを支配することと、男であること、元々死霊王になれる才能があるという条件4つがそろえば獲得できる。


 効果は種族が人間から死霊王に変わるというものだ。ただ一つであるが死霊王という種族効果が凄い。

 死霊王

 闇系魔法の威力が10倍

 闇系魔法のダメージがゼロになる。

 物理攻撃が9割軽減される。

 光系統・特殊系統以外の魔法ダメージが9割軽減される。

 不眠不休で活動が可能となる。

 寿命という概念がなくなる。

 心臓と頭を同時に潰されない限り再生できる。

 死霊系の魔物に無条件で好かれ尊敬され配下になろうとしてくる。

 光系統の魔物に無条件で嫌われ憎まれる。

 光系統から受けるダメージが10倍になる。

 自分の眷族または配下の能力が上昇する。

 自分の眷族または配下が特殊進化する確率が上昇する。

 自分の眷族または配下が絶対服従となり何があっても裏切らなくなる。

 自分の眷族または配下に対しての魔法による強化又は特殊強化等の恩恵が上昇する。

 自分の眷族または配下の能力の一部を自分の能力に出来る。(自分で意思を持って使わないと発動しない為、当分は出番がありません、これ使えたらガチチートです)

 自分の眷族または配下は意思を魔法を一部能力を共有できる。


 主人公は一応化け物ですが、光系統にものすごく弱いです。

 さらに言えば、Sクラスの先生は魔物暴走を止めた英雄であり、エクストラスキル【英雄】を持っている。

 光系統の人外です。その為、死霊王となった主人公にも軽々と勝利したのです。

 因みに北先生が今回使った技、反転剣技・一転集中威力返しは相手の力を自分の属性に変換させてダメージを与えます。今回の場合ですと、主人公の闇の力を北先生の光の力に変換されて喰らったので大ダメージを受けました。

 その他、今の時点では北先生の能力として、空間魔法と反転魔法と消滅魔法、後は英雄としての光の力に化け物レベルの剣技という感じで進めていこうと思ってます。


 先生の性格はそこまで良くありません多少戦闘狂で口が乱暴なところもありますが、何千何万の人を救った英雄ですし、Sクラスに集まった、あまりにも人外過ぎるメンバーにあの人ぐらいしか教師が出来なかったから、一線引いている英雄さんを教師にしたわけです。


 感想で来た説明。

 光と闇だと。両方に長所と短所があります。完璧な対という訳ではありませんが、意外と釣り合ってはいると思います。

 まず闇は光にだけめっぽう弱く、それ以外の属性には基本的には強い傾向にあります。(一部特殊属性を除く)

 逆に光は闇には強くその他の属性とは等倍の関係にあります。


 分かりやすくいうとしたら、闇属性は光以外は全部の属性に対して与ダメ2倍・被ダメ半減。ただし光属性には与ダメ4分の1・被ダメ4倍という超弱点って感じです。

 光属性は闇の属性は与ダメ4倍・被ダメ4分の1・他は全部等倍って感じです。

 因みに何故光と闇でこのような違いを付けたかというと、「勇気」対策です。

 ようは主人公が最強クラスの力を持っていてこっからさらに強くなるので勇気が主人公の圧倒的な格下になってしまう恐れがありました。

 作者としましては勇気をライバルキャラに持っていきたいので、こういう設定にして勇気と主人公が対等に戦えるようにした形です。


 矛盾点などはきっとたくさんあるでしょうから、感想で気になれば送ってください。

 何とかします。多分。多分・・・いや無理かも・・・無理そうだったら申し訳ございませんって謝ります。申し訳ございません

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