第23話・受験

「さて、今日手に入れたスキル【反転・性別・属性】の実験をしてみるか、まずは女体化からやってみますか」


「反転性別」

 元々の姿が自分でいうのもあれだが美肉体と美骨格のおかげで身長180㎝のそこそこイケメンだったんだが、反転性別した結果、身長160㎝の黒髪長髪巨乳の美少女になった。


「う~、可愛いのだが、可愛いのだが、かなり何とも言えない気分だ。説明し難い本当に何とも言えない気分だ。そりゃ、まあいきなり女の子になったらそうなるはな、俺の本来の感覚は男のままなんだから。なんかない限り封印するか、さて、次は反転属性の実験をしてみるか、一応部屋の中じゃ危ないしダンジョンの中で実験するか」


「死霊感覚完全操作発動闇助」


 結果


 闇魔法は光魔法

 腐敗魔法は防腐魔法

 死霊魔法は召喚魔法

 精神魔法は物質魔法

 毒魔法は治癒魔法

 暗黒魔法は神聖魔法

 呪魔法は解呪魔法

 悪魔法は正魔法

 死魔法は生命魔法

 消滅魔法は創生魔法

 崩壊魔法は再生魔法


 どれも強そうで良さそうな魔法だった。明日にでもその魔法についてダンジョン連合で調べてみるか。ま、このまんま今日は闇助で魔物狩りでもするか。


 ほんで次の日


 ダンジョン連合に向かって反転した属性の魔法についての資料を読み漁ってから、リッチの身体で魔法の試し打ちしまくって寝た。

 といっても、思ったよりも種類がなくてそこまで使いこなせている気はしないが。


 そして次の日ふと気が付いたら、冒険者教育育成学校の受験が明日に迫っていた。しかも受験の準備何もしてないという恐ろしいやらかし付きで。


 まずヤバいのが冒険者教育育成学校はまだそんな広がってないから、広島、福岡、大阪、東京、札幌、新潟の7つにしかないため俺の住んでる岡山から一番近い広島にある冒険者教育育成学校に受験することになっているという点だ。

 そのため家からはそこそこ距離があるし受かれば寮生活になる。

 もちろん受験の時も新幹線で行かなきゃ行けないし、お父さんは外せない仕事、お母さんは妹の学校関係で行けないらしい。

 つまるところ一人で広島まで行きゃなきゃならない、うん落ち着いて考えてみたら、それくらい大丈夫な気がしてきた。

 受験もかなり自信あるし、筆記用具やお金、スマホに時計にタオル、暇つぶし用のラノベ、漫画等々、必要になりそうな物全て闇空間にぶち込んで、準備は良いだろう。

 よし、準備も終わったし死霊感覚完全操作を使って闇助で夕飯まで魔物を狩りまくりますか。

 そうして暫く狩りを楽しんだ。


 夕飯


 お父さんも帰ってきて、家族4人でご飯を食べながら俺の受験の話をした。


「泰斗いよいよ明日受験だな、頑張れよ」

「ごめんね、学校の都合で受験ついていけなくて」

「大丈夫だよ、お母さん心配しないで、絶対に合格してくるから」

「ま、アニイがどうなろうとしったことないからね」

 ま、なんやかんやでご飯は終わって、明日に備えて死霊感覚完全操作を使わずに久しぶりに寝た。


 朝の5時30分に起きて、5時55分発の新幹線に乗り6時35分に広島についた。駅から受験会場である冒険者教育育成学校まで15分でついた。

 受付開始時刻が7時で受験開始時刻が8時なのに、百人以上の受験者達が列をなしていた。


「多くね、ま、愚痴ってもしょうがないし大人しく並ぶか」

 ほんでラノベを読みながら待つこと30分で俺の番が来て受け付けを完了させた。受験番号は387番だった。受験票を貰ってから8時までラノベを読み漁って受験開始時刻まで待った。


「受験者はこちらの番号ごとにお集まりください」

「お、やっと始まった」

 本を闇空間に仕舞まって、350番~400番の所にいた試験官の所まで向かった。


 5分後


 50人全員が集まって、第一試験である筆記試験の会場に連れていかれたけどもちろん、知り合いなんていないし会場に行く途中ひたすら沈黙で気まずかったが何とかついた。


 そして、試験官に言われて席に座り筆記試験が始まった。


 筆記試験はダンジョンについてのテストが50分と一般教養のテストが100分の2つ。


 ダンジョンについてはかなり自信があったからテストもかなり自信がある。一般教養は・・・まあ、多分・・・大丈夫じゃないな、想像以上に難しかった。これは実技で取り返すしかないな。


「はい、第一試験終了、それでは第二試験の実技の会場を案内します」

 第二試験会場はコロシアムっぽいところだった、内容は実技で、見られるのは魔法を使える人は魔法の検査と教官との一騎打ちで魔法を使えない人は教官との一騎打ちを見られるらしい。


 俺の場合魔法が使えるから、魔法の検査と教官との一騎打ちの両方だ。


 てなわけで、魔法の検査の番が来た、魔法を使える人はかなり少ないためかなり早く出番が回ってきた。

 因みに試験内容はとても簡単、的に向かって魔法を放つだけだ。


「では、受験番号387番最も自信のある魔法をあの的に放ってください」


 一瞬魔石を使ってブーストかけて最大級の魔法を使おうかと思ったがそれしたら、流石にここらいったいが消し飛びそうだったので辞めといた普通にいつも通りやるか。

 俺は一応念のためにいつもよりも魔力を多く込めて魔法を放った。


「闇飛ばし」


 シュ

 バン


 俺の魔法は的を綺麗に粉砕した。


「え?受験番号387番、貴方は一体・・・闇飛ばしってそんな簡単に的を粉砕するような魔法だっけ・・・素晴らしい、満点です」

 普通に満点もらえました。危ないわ、全力で魔法を打ってたら確実に問題になっていた。

 次は試験官との一騎打ちだな、しかし、待ち時間長いな、もう、30分以上たってるぞ。


「受験番号387番全力を尽くして試験官と戦って下さい」

 やっと、俺の番だ、試験官はガチムキのって、加藤教官・・・


「え、もしかして、加藤教官ですか」

「あれ、泰斗じゃないか、お前もここ受験してたのかよ」

「まあ、はい、しかし加藤教官もどうしてここに」

「ああ、色々あってここの教官をすることになったんだ、いや、雑談はやめだ、後がつっかえてるし早く一騎打ちするぞ」

「はい」


 結果 圧勝してしまった。


「泰斗お前いつの間にそんな強くなったんだ、満点だ、文句なしの満点だ」


 ・・・あれ、やっぱり俺化け物みたいに強くなってるんじゃ、ま、いっか強くなるのは良いことだし。

 これで試験は終わりだな、実技両方満点だ合格しただろ、さ~て、合格発表日は3日後やし帰るか。


 ――――――――――

 感想や足りないところの補足


 Q,主人公は美肉体と美骨格大量に使用してて何でそこまでイケメンにならないの?

 A,美肉体と美骨格はあくまでその人の持つ美しさを出し維持するスキルなので、その人本来の美しさを超えることはありません。

 例えば、生まれつき凄いブスの人に使ってもイケメンになることはありませんし。


 元がイケメンなんだけど太ってしまった人なんかは物凄いイケメンになりますよ。


 主人公は元々そんなイケメンではない為そこまでのイケメンになってはいません。でもスキルの効果で50代ぐらいまで姿が変わりませんけどね。


 Q,主人公スキル多くね。

 A,多いです。普通の人はスキルの書を2つ以上手に入れたら売りますから。

 主人公が異常なだけです。だってスキルの書の重ね掛けの上昇率1%ですよ、それに闇カスダンジョンが誰もいないため独占状態になって大量のドロップ品が出てますが普通のダンジョンはもっと人がいてそんなに魔物とガンガン戦えませんから。


 女体化の件

 このスキルは変装ぐらいにしか使わないつもりです。いや、まあ、他にも使いますけどネタバレになるので言えません。

 それと、反転・性別・属性は性別だけ属性だけを反転させようとしたらそこそこの集中力と10秒ほどの時間がかかります。ただ、全反転だと時間は1秒以下で集中力も殆どいりません、その為、全反転を使う機会の方が多くなる予定です。

 で、その全反転を利用して女体化プレイをさせるつもりです。はい。

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