第20話・オークションって何か良いよね ダンジョン潜るの禁止中

 ダンジョン69日目


 いつものように、朝7時に目が覚めた、お父さんははもう仕事に出ていた。


「泰斗、ダンジョンに潜ったら駄目だからね、それと加藤さんにお礼してきなさい、加藤さんあなたのためにわざわざ探してくれてたんだよ」


「そうか、やっぱり加藤教官俺を探しに来てたのか、分かった加藤教官にお礼してくる」


「そうだ、これ一応渡しておきなさい、お礼のお菓子」


「ありがとう、お母さん、じゃあ加藤教官に渡してくるわ」

 てなわけで自転車走らせてダンジョン連合に向かった。


 30分後


「よう、泰斗大丈夫だったか」

 相変わらずの筋肉ムキムキの加藤教官がそう話しかけてきた。


「加藤教官、昨日はすみませんでした、後、これつまらない物ですが」

 そう言って、加藤教官にお母さんから渡されたお菓子を渡した。


「ああ、これはすまないね、お、このお菓子俺の好きなお菓子だ。ありがとな」

 取り敢えず、満足して貰えて良かった。流石お母さんだな。あ、そういえば、追加の学費のためにスキルの書を売ろうと思ってたんだ。


 てなわけで、受付嬢に美肉体をよく出すゾンビから出たスキルの書を138個と13万8千円を闇空間から取り出して、鑑定をお願いした。


 鑑定まで30分かかるといわれたので、資料室で受験のためにダンジョン連合について書かれた本を読んで30分過ごした。


「すみません、鑑定終わりましたか」


「はい、鑑定は終わっています、こちらが鑑定結果となります」


 鑑定結果


 腐敗耐性9

 肉体再生20

 異臭耐性7

 状態異常耐性16

 美肉体21

 腐敗強化8

 身体能力15

 毒耐性12

 闇魔法14

 魔力強化13


「お、美肉体が21個もある、すみません、美肉体を全て売りたいのですが」


「はい、分かりましたが、これだけあるのですからオークションに出しては如何でしょうか」


「オークション?」


「はい、丁度開催は1週間後にここで行いますし、10ずつで売ればいい値段になるかと、まあもしなんですけど、美骨格なんかがあればもっといい値段で売れるんですけどね」


「え、美骨格なら多分持ってますよ」


「え、本当ですか、今すぐ見せてください」

 そうキラキラした笑顔でそう言われたので、スケルトンから出たスキルの書126個と12万6千円を取り出して言う。


「これ、鑑定お願いします、多分美骨格入っていると思います」


「これですか、はい、分かりました、では30分ほど待っていてください」


「はい、分かりました」

 てなわけで、30分間また、資料室で本を読んで時間をつぶした。


「すみません、鑑定終わりましたか」


「はい、鑑定は終わっています、こちらが鑑定結果となります」


 鑑定結果


 骨強化14

 骨太12

 打撃耐性16

 骨強化18

 骨再生21

 美骨格24

 闇魔法8

 身体強化7

 魔力強化6


 よし、ちゃんと美骨格ある。


「では、美肉体と美骨格合わせてオークションに出してください」


「分かりました、では、どのように出展しましょうか」


「どのようにか、・・・う~ん」


「お勧めの出展方法は何ですか」


「お勧めですか、それでしたら、美肉体20、美骨格20、肉体再生20、骨再生20ですかね」


「そうですか、じゃあそれでお願いします」


「はい分かりました、ではこちらの契約書にサインをお願いします」


 上野 泰斗


「どうぞ、書きました」


「はい、ありがとうございます、では、出展者となりましたので1週間後のオークションの特別席のカードです、良かったら来てみてください」


「ありがとうございました、あ、そういえば、美肉体1つ余るので売りたいのですが」

「はい、分かりました、では、現金ですか、カードですか」

「じゃあ、現金でお願いします」

「はい、分かりました、こちら代金の221万円です、どうぞ」

「お、値上がりしたんですね」

「はい、美肉体を買って女優になった人がいて話題になりましたから」


「そうなんだ、まあいっか、高い分には良いことだし、じゃあ、ありがとうございました」

 そう言って、221万円手に入れて、ルンルン気分で漫画ラノベを大量に買った。

 その後は家でお父さんが帰って来るまでラノベを読んだりアニメを見たりと久しぶりにぐーたらしていた。

 そして、8時お父さんが帰って来た。

 俺の将来の話、冒険者教育育成学校についての話をするために。

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