〜06話€プライベート〜

何も分からなかった4人は1ヶ月の訓練を受け、正式にゲーラー2軍部隊第3小隊に配属されることが決まった

次の日を休日とされ4人は家族にそれを伝えるなど自由な時間を取ることになった

ミネトは母がいるセントラルシティの臨時で用意された宿泊施設に向かおうとしていた


マモル「ミネトさん!宿泊施設に向かうんですよね!僕も一緒に行って良いですか?」


ミネト「あぁ、良いけど。どうして僕なんかと?」


マモル「ちょっといろいろミネトさんとは話してみたくて!僕たちが選ばれてから今までゆっくりこうやって話す時間がなかったので」


ミズナ「2人でなーんの話してんのよ!」


ミネト「おまっ…じゃなかった、何でミズナまでここにいるんだよ!」


ミズナ「ミネトそのおまって最初言うのいつになったら直るわけ?昨日の団体戦でも言ってたし!私も宿泊施設に行くのよ!」


ミネト(女の子の名前呼ぶの慣れねぇんだよなぁ)


ミネト「マモルは何か僕に聞きたいことでもあるのか?」


マモル「はい!ミネトさんは選ばれるまでは何をやってたのかなぁと思いまして!」


ミズナ「あーそれ私も気になる!あの動きは只者じゃない感じしたもんね!」


ミネト「いや、ただのアクションゲームが好きな18歳だったぞ?」


マモル「・・・ゲームやってただけであの動きができるミネトさんって…」


ミズナ「やっぱり能力のおかげであんなに強かったってわけね!結局のところ能力次第ですもんね!」


マモル「じゃあ次はその能力について聞かせて欲しいです!」


ミネト「あーたぶん僕のは"対象を峰打ち化させる"能力だと思う」


ミズナ「え!?だってエンドウさん最初…」


ミネト「あぁ、訓練の最後の方に嘘をついてたって謝られたよ。僕の成長のために少し曖昧な表現で教えてたらしい」


マモル「エンドウさんってしっかりしてるリーダー的存在だとは思ってましたけど、逆に裏では何を考えて行動してるのか分からなかったりもしますよね」


ミネト「まぁでもそのおかげで僕は1ヶ月でだいぶ成長できたし、峰打ち化も自分で見つけたから使いこなすのに時間がかからなかった」


ミズナ「それであの熟練度ってわけね」


マモル「やっぱりミネトさんは凄いです!ミズナさんの水の能力も絶対この先頼りになりますしあなた方2人と同じチームになれて僕は嬉しいです!!」


ミネト「そういえばアルトは?」


ミズナ「アルトなら私がアマリリスから出る時に一緒にいたけど別方向に行っちゃったわね」


マモル「休日とはいえ1人だけ別行動とはやはり浮いたは存在ですねあの人は」


ミズナ「マモルってアルトのことだいぶ嫌ってるわよね…」


ミネト「まぁ好き嫌いは誰にでもあるからね…」


そんな会話をしながら宿泊施設に着いた3人はそれぞれ違う部屋に入っていった


ミズナ「ただいまお父様、宿泊施設の管理は大変?」


ミズナ父「大変だけど仕事だからね、それに皆さんも文句1つ言わずに宿泊してくださっている。それより何か僕に言うことがあって来たんだろ?」


ミズナ「さすがお父様、なんでもお見通しね…私この国を守る防衛隊に入ることになったの」


ミズナ父「・・・そうか、あのまま何も問題なくその防衛隊に入ることになったんだな。気をつけて行ってくるんだぞ」


ミズナ「はい!必ずサエキの名を世間に知らしめて参ります!!」


ミズナ母「ミズナ、家柄のことは良いから自分の体を大切にしなさいね」


ミズナ「お母さんありがと、でも私もお父さんのように国のために何かすることが出来るかもしれないの!だから頑張ってくるわ!」


ミズナ父(ミズナ…大きくなったな)


マモル「ただいま!お父さん!お母さん!」


マモル兄「父さんも母さんも仕事だ、今は俺しかいねぇよ。どうかしたのか?」


マモル「いや…僕この国のために防衛隊に入ることになったからその報告に…」


マモル兄「相変わらずオドオドしやがって、ムカつくぜ!父さんたちには俺から言っとくから・・・死なねぇ程度にこの国守ってこいや」


マモル「う、うん!行ってくるね!!」


マモル兄(死ぬなよ…マモル)


各々の家族と別れを交わし、この先の戦場に向かう覚悟を決めたミズナとマモル

その頃ミネトは・・・そしてアルトは・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る