第3話 多一事不如少一事

 まず、最初に皆様にお伝えせねばならないことがある。


 それは――


 エピソードタイトルの中国語の諺に何にも意味はない、ということだ。ちーん。


 単純にチャーハン=中国。

 じゃあ、中国の諺入れたらカッコよくない?(^^)/


 と。


 安易な発想で書いたに過ぎない。


 作者の私ですら、この文字、全く読めない。


 ……。


 ふ~。よかった、よかった。

 クレームがくる前に謝って(^^)v 


 では、心置きなくおススメしたいチャーハンをご提案させて頂こう。


 用意するのは5つ。


①米(冷凍した余り物の米でもOK)

②溶き卵

③刻み油揚げ(春日井グリーン豆、でん六のポリッピーでも可)

④もやし

⑤??


 以上、終了。


 この5つを炒めるとあら不思議。絶品チャーハンに早変わり~、となる。


 コンセプトはずばり――「料理をしない人でも簡単絶品チャーハン」


 ポイントは、一切まな板と包丁を使わない点にある。


 普段、料理をしない人にとって、まな板で食材を切る行為は、想像以上に腰が重いもの。でも、米と卵だけじゃありきたりだよな~。ちょっと、肉とか野菜も入れたいよな~、という課題を見事に克服する。


 肉の代わりになるのが、油揚げ。これは刻み状態のものが望ましい。

 なぜかって? 包丁やハサミを使うのが面倒くさいからだ。

 ちなみに、肉の代替品として油揚げは優秀であり、よく使われている。または春日井グリーン豆(でん六のポリッピーでもOK)でもいい。豆についた衣もいい感じに米に合わさる。まあ、これは好み。肉感を追求したいなら油揚げ一択。


 そして、野菜の代わりが、もやし。これは適当に放り込めばいい。ちなみに、毎回論争になるのが、もやしときゅうり、どっちが栄養が無いか。


 その答えは――





 ご興味のある方は調べてください(結構、論争があるので避けます)。


 ……よし。無駄な争いは避けて、と……。あぶないあぶない。


 では、調理開始。

 この4つをどんどん炒める。


 最後の??が――食べるラー油、である。


 なぜこれを投入するかといえば、ずばりフライドガーリックが入っているからだ。これを隠し味にして炒めることで、風味がレベチとなる。


*レベチとは……ル999の俺が、くしゃみをするたびに顔の彫りが深くなり、腹もシックスパックに割れるート能力を使って美女にもてまくる、の略です。


 よし。

 完成。


 うお~、ちょーいい匂い(^^)v


 では、いただきます。

 ぱくり。


 う、う、U、宇、鵜、迂……


 うま――い!!


 もやしが味を吸収して、しゃきしゃき。

 油揚げが肉感ありの食べ応え。

 ピリ辛のアクセント。


 いやあ、本当に諦めなくてよかった。

 途中で諦めていたら、この感動は味わえなかった。


 私……ハッピーエンドが好き……ですから。


 バッドエンドお?


 ノンノンよ。


 私(作者)のエッセイ、小説ではありえない。



「まあ、ちょっと味は濃いけど、ジャンキーな感じで美味しいかも」



 傍らにいる妻の笑顔が眩しい。

 二人して、はふはふしながらチャーハンを食べる喜び。


 正直、このエッセイを作り終えるまで、あんなことやこんなこともあった。おいおい、MAJIかよってなこともあったし、あはは、うける~てなこともあった。


 だが。


 一つの答えが導き出せてよかった。

 やはり、逆転の発想がカギだ。


 チャーハンはアレンジ自在だからこそ、重要なのはコンセプトだということに気付いた。いかに楽して安上がりで旨いものを作るか、これなんだ!

 簡単を極限まで突き詰めて、かつシンプル(米と卵だけ)の向こう側に、ネクストステージに上げることこそが重要なのだ……っ!



 ああ。

 そうさ。


 自分で書いても、全く意味不明だ。


 だいたい、こんなグルメエッセイ、誰が喜ぶんだよ。


 需要0だろ(>_<)


 あまりの下らなさに、リュウジさんもびっくりだわ。


 だが、一度お試しあれ。


 これ……グッジョブだから。


 おっと、まだこの料理の名前を発表してなかった。


 それでは、発表します。


 その名は――


 じゃかじゃかじゃかじゃかじゃか――


 じゃん!



「包丁を一切使わない絶品チャーハン」



 もちろん、決め手となる味付けは――



 ブルゴーニュ風。



 これだよ、コレ。




 了

 


 

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妻とチャーハンと作者 ~グルメルポシリーズPART2~ 小林勤務 @kobayashikinmu

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