第851話 たかり上手

坂下くんに用事があって電話すると、近所の居酒屋で宮里、森、国仲、高良と共に飲んでいるという


「あ、ならちょっと寄るわ」


「構いませんけど、そろそろ帰るところですよ」


「まあ、とりあえず顔出すわ」


普通こんなやりとりをすれば、せめて俺が一杯飲むくらいまでは待つものだと思うが


5分後、店の引き戸を開けると、ちょうど宮里がレジで清算するところだ


「あっ、お疲れ様です。それじゃ31,500円だから・・・1人ちょうど5,250円ずつです」


俺を入れた?


払ったけど全額。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る