客先の、50代後半のG部長

強面でガタイもよく、声も低くて多くを語らない

普段はU部長が担当なのだが、その日は他に打合せが入っていたため、俺が向かうことになった

あの人とはキャラが被るんだよなぁ〜と思いつつ、客先に到着

受付にアポを伝える

「席外しのようですので、この先の3番打合せテーブルでお待ちください」

そうですか、と奥に向かう

1番を越え2番を越え、3番テーブルに入ろうとして、磨りガラス越しに人影があるのに気付く

あれ？

3番空いてないじゃん？

ひょいとテーブルを覗いて見ると

椅子に座ったG部長が一心不乱に鼻くそを食べている

あっと思った瞬間、向こうも気づいて「あっ！」と声を上げる

Ｕ部長「G部長、ウチの担当から外れたそうなのですが・・・何かありました？」

鼻くそ如きで？

まあ内心「鼻くそ太郎」とは命名したけど。

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