第609話 ディベート

先日、孫娘(小6)が



夢の中で空を飛んでたんだけど、低空飛行すぎて地面から30センチのところをゆっくり浮いてるの。


だから周りの人の"上から目線"な注目を浴びて恥ずかしかったの。


そしたらそこに、リードに繋がれた、同じ目線の高さのブルテリアがやってきてさ。


『俺たちの気持ちなんて分からんやろ?』って言ってきて。その声がジージだったの。


あ、「分からんやろ、ふんっ。」って言ったあとブリブリうんこしてた。


これって暗示かな?



・・・と聞いてきた。


「あ、それさぁ・・・前にネットで読んだことあるなあ、生き物によって空の見え方が違うって話。リサ(孫娘)目線の空と犬目線の空とでは、まず高さから違うでしょう?相手の目線に下りることが大事、ってことじゃないのかな?」


ふふ、我ながら上手くまとめた・・・


「うんこブリブリ見せられたのは?」


「それはあれよ、汚いものでも目を背けちゃいけませんよ?っていう」


「あのさぁ笑・・・ただの夢だから。目線がどうとか目を背けないとか無いから。だいたいブルテリアのやることよ?ブルテリアだよ?」


暗示聞いたの貴女でしょ


「あ。今わかったわ、その夢の意味。あれだ、ジージの声だったんでしょ?もしジージ本人が話してたら真剣に聞くだろうに、犬の姿だと鼻で笑っちゃう。見た目で判断しなさんなよという暗示だな、それ」


「でもウンコしたんだよ?ジージがトイレから凄いことを私に言っても真剣には聞けないじゃん?姿は関係ないよ。大事なのは話す側の姿勢、ジージのsincerityだよ」


何で俺が諭されているのだ・・・


てか毎回毎回、英語で締めるし。

いつも分かったフリして後でこっそりググっとるのよ(ー ー;)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る