第449話 雑な知識

我々が沖縄弁と称している言葉は、厳密には方言ではなく


元々は琉球王国で使われていた琉球(諸)語だ


ルーツは日本語と近いらしいが。


そのルーツの話。


平安時代末期、源為朝という武将(頼朝・義経の叔父)が鎮西八郎と名乗り、暴れまわっていたのだが


最期は伊豆大島に流され、自害したと言われている


・・・が、実際はその伊豆大島から脱出し、現在の沖縄に逃れたという説があり


現地で生まれた子が、後に琉球王国初代国王・舜天(しゅんてん)となった、という伝説がある


これは琉球王国の正史にも残っているらしい


ちなみに為朝は源為義の八男であり、源氏一族では有名人であったため


甥の義経は同じく八男であったが、叔父に遠慮して、八郎ではなく源"九郎"義経を名乗った、と言われている


俺「へえ~面白い説やなあ。さすが歴史研究家の金城くん!」


金城(ウチの唯一の頭脳派)「いや、それほどでも」


宮里「わー(俺)も知らんかったさ。じゃあ金ちゃん、『かんななのおう』は何代目?」


金城「は?・・・かんななの王?誰それ?」


俺「なんやドリキン土屋圭市みたいやな、『環七の王』」


のちに漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)の事を言ってるのだと分かったが


適当な知識で会話に加わるのはやめた方が良いと思うぞ、宮里。

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