第263話 プーさん

芸能界においては、後を絶たない薬物の摘発であるが


ディズニーランドにある「プーさんのハニーハント」


皆さんもよく御存知だろう


子供・孫には定番の、大人気アトラクションである


しかしながらこのアトラクション


初めて乗った時から、とても違和感があった


ある風の強い日に、風船に捕まったまま風に飛ばされたプーさんが、


蜂の巣のある木にぶつかり


気を失った?・・・ところから、プーさんの夢の世界が始まるというもの


そのプーさんの夢の世界を、


ゲスト(客)がハニーポットに乗ってぐるぐる廻るわけだが


問題は、夢に切り替わる導入部


何度見ても、薬物 (ハチミツ)を摂取したプーさんがラリって幻覚を見始める・・・としか思えない


暗い部屋のベッドに座り、目を閉じて瞑想に耽っているかのようなプーさんが、


そのうち幽体離脱して、クルクル宙に浮いていく


「はちみつどろぼう・・・」

「はちみつどろぼう・・・」と唱えながら。


俺の考え方がひん曲がりすぎなのかも知れんが、その構成に闇を感じて仕方がないのだ


で、そのあとはサイケデリックなプーさんの夢の中を走り回るのだが・・・


プーさん、あんた絶対キマっとるやろ!


同じことを感じてる奴おらんのやろか・・・


ネットを見てみた


「ガンギマリのプーさんの見る幻覚の世界を楽しむ、ハイテンションアトラクション」


「あいつハチミツの現行犯じゃないか」


「ファンタジーって突き詰めると狂気なんだな、はちみつキメ過ぎ」


・・・おるおる笑


闇を感じているのは俺だけではなかった


※本来は『プーさんと大あらし』というアニメ映画の一場面を再現したもので、プーさんが見た「悪夢」を描いている世界だそうです。

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