第235話 無意味な会話

シャシーが壊れてるのかというくらい、ガチャガチャ音を立てて走るタクシーに乗った


トランクに何かアルミのパイプみたいなものを積んでるのか?


ガチャン、カランカランカラン


走るたびに部品も落ちてませんか?という勢いで騒がしいタクシーだ


40代の運転手が、自分でも騒がし過ぎと思ったのか


「お客さんすみません、うるさくて」と話し掛けてきた


「あ、別に大丈夫です」


「ちょっと頼まれてパイプ椅子運んでまして」


「あぁ、その音ですか」


「パイプ椅子といえば?」


「ん?・・・場外乱闘?」


「おっ!当たりです」


「え?乱闘用の椅子なんですか?!」


「いえ、会社のです」


じゃあ当たりって何だよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る