第165話 仕返しがえし
仕事先の海岸で谷やん(脳筋社員1号)が
砂浜をバックに、車と自分を小顔ポーズで自撮りしていたので大爆笑したら
10分ほど口を利いてくれなかった
彼女か。
その後、別場所に移動し、客先と打合せに入った
休憩中、電波の入りが悪くアンテナが立たないのでスマホを振っていたら
「月末に通信制限喰らってる学生ですやん!」
谷やんが大爆笑する
昼に自撮りを爆笑された腹いせなんだろう
「そんな笑うけどお前、電波の偏(かたよ)りは振って加速度与えるのが良いってことを知らん、お前のほうがお笑いやわ」
「はぁ?なんすかそれ」
「むかしLINEで『ふるふる』って機能あったやろ?友達探すやつ。あれ何で無くなったか知ってる?」
「いや、知らないすけど」
「あれは皆んなが一斉にフルフルフルフルすることで地上の電波量が偏って大都市に集中するとか、地域格差が出てしまうから政府が禁止したんやで?」
「えっ、マジすか?・・・あっそういえば田舎とかの人が少ない場所って、電波悪いっすもんね確かに」
「せやろ?けど今はそんな事なくなったやろ?ふるふる止めさせたからよ政府が。LINEに指導して。」
「えっでもさっきTさん振ってましたやん?」
「あれはやな。振るの規制した言うたかて、電波なんて目に見えんやろ?政府が統制する電波ルートから漏れた"はぐれ電波"ちゅうのが漂うとる訳よ。一瞬だけやったら、そのはぐれ電波集めて通信環境良くすることが出来るのや」
「マジすか!・・・なんか、済みませんでした」
「ええよええよ、まぁ生活の知恵やから覚えといたらええわ」
「はい、あざっす!・・・はぐれ電波なんてあるんや・・・」
こいつチョロQやな(*´艸`)
※全て谷やんを騙すためのデタラメです。
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