とある水曜の昼、14時過ぎに、適当に見つけた蕎麦屋に入った

長いテーブルに座り「おろし天ぷら＆そぼろ弁当」を注文していると

正面に、作業服を着た５～６０代のオジサンが座った

その方は小声で「山かけうどん・・・細麺で」と注文

店員に「細麺はお時間戴きますが？」と訊かれ、うんうんと頷く

数分して俺のオーダーが到着し、食べ始める

そうこうしていると３０代の女性が来店し、我々とは少し離れた２名テーブルに着席

「何しましょう？」

「えっと～、天ぷらうどんと・・・そぼろ御飯を」

男の俺ならまだしも、昼からそんなに食べるのお姉さん？

そんなことを考えながら俺は食べ続けていた

その時点で山かけうどん細麺が届き、食べ進めていた正面のオジサンだったが

小声なんだが、さっきからずっとブツブツつぶやきながら食べている

ああ～そういう人なんだ・・・と、それほど気にも止めていなかったのだが

先ほどのお姉さんのテーブルに天ぷらうどんが届き、続けてそぼろご飯（結構な量）が置かれた時

おじさんがかすかに「そぼろは無理じゃ・・」と呟いた

はっはぁ～もしやこの方、ずっと周囲に突っ込んでたの？

その後は、つぶやきの内容を解明してやろうと

食べるペースを落として聞き耳を立てつつ、オジサンに集中していた

程なくオジサンが「あーエビは最後か・・・」と呟く

俺やないか

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