第17話

[ユリリンside]


最近 別世界から しきりに


『男 が欲しい ! 』


と 言う切実な願い(願望、欲望)が 届いてくるのじゃが (作者が 泣いて 頼むから )聞いて やれないのじゃ。


面白そうだから あちらの世界に 遊びに行きたいのだが (作者が 泣いて 頼むから)行けないのじゃ。



う~ん また恭介の所に遊びに行こうか迷うのじゃ

残念勇者も 直接 見てみたいし どうしようかのぅ



クイ クイ クイ


誰じゃ 妾の袖を 引っ張るのは………


「 暇なら 手伝ってよぉ~ ユリリン ! 」

涙目の エリリンが いた


「 いや 邪神の妾が 女神の お仕事を手伝ったら 不味いじゃろぅ…………他の天使に 手伝って貰えば………


「 頼んだけど 皆、いそがしくしていて 断わられたの !

だいたい ルーファスが 天使達を 管理しているから

私の事を 手伝ってくれる天使が いないの ! 」



「なら 妾の様に 専属の秘書を任命すればいいのじゃ」


「 人事権は ルーファスが 持っているから 自由にできないの ! 」


「 なら スカウト するのじゃ 」


「スカウト ? 」


「 冥界だと ハーデスおじ様に 頼めば 何とかなるし

天国なら ヘラお義母様に 頼めばゼウス様は 頷くしかないのじゃ 」


「ヘラお義母様 ? 私達の お母さんは 『ヤヌス』だよ ! 」


「 あんな ちゃらんぽらんな母より、 ヘラお義母様の方が優しいのじゃ 」


ユリリンは エリリンを連れて『オリュンポス神殿』に 転移した。


オリュンポス神殿にて


[ ヘラside]


「 ヘラお義母様~ 」

見ると ユリリンが 一人の幼女を連れてきた


「 ヘラお義母様、この女神は 妾の双子の姉の エリリンなのじゃ !

ヘラお義母様の事を話したら 会いたがったので 連れてきたのじゃ 」


確かに ユリリンと似ている

この子(女神)の方が 気が弱そうだけど お仕事出来ているのかしら ?



「 エリリンです。 お会い出来て嬉しいです。 あの~ 出来れば 私も ヘラ様の…………


「 全部 言わなくて いいわ

あなたも 私の子供に なりなさい 」


「 ワーイ ヘラお義母様ぁー 」

なんて 可愛いのでしょう……思わず抱き締めてしまったわ。

本当に ヤヌスの放任主義にも 困ったものね。


「 ヘラお義母様 、実は 頼みがあるのじゃ

エリリンの 秘書候補に 天国に来ている魂を スカウトしたいのじゃ 」


「 わかりました 旦那様(ゼウス)には 私から話して、おきますから きちんと交渉するのですよ 」


「「 ハ~イ ! 」」


双子の女神と邪神たちは 仲良く走って行った


アテナ や 自分の 実の子より よっぽど 可愛い。 これだけ 慕われると 庇護欲ひごよくが 湧くというもの




[ユリリンside]


無事、 交渉が終わって人間の魂を天使に転生させた。

今回も 優秀な者達じゃ !


こんな優秀な人間を 使い潰すなんて 何を考えているのじゃろう。


エリリンが さっそく『名 付け 』をしている。

これで 中級天使の 誕生じゃ


「 あなたは 『 ラミィ』、あなたは『レミィ』 そして あなたは 『 アミィ』よ

これから 私の専属秘書として よろしくね 」



「「「 ハッ ! 我ら、エリリン様に 忠誠を誓います 」」」


これで エリリンの仕事が 楽になるのじゃ


「 ユリリン ありがとう 」

姉に 感謝されるのも 良いものじゃ


その時 ルーファス と ミハエルが 転移してきたのじゃ


「 ア~ア~ 遅かった 」

項垂うなだれる ルーファス


「ユリリン様…………」

ジト目の ミハエル


「 これで エリリンの仕事が はかどるんだから、 これで いいのじゃ !! 」

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