第372話 この世界

 ヒナタは身長170cm位の細身た。

 勿論胸はチェック済みだ。基本だよね。人化した姿を見た時に、まず胸からチェックしたのは言うまでもない。胸はCカップ位で俺の好みの大きさであり、形も好みだ。セレナと甲乙付け難い。


 彼女の特徴というのは、顔付は面長で細い目。妖艶な唇で、エキゾチックな不思議な美女だ。

 

 髪は足元まで届く青いストレートで、ドラゴンの体色と同じだ。但し、肌は透き通るように白い。特に彼女について特徴的なのは、やはり目だ。

 爬虫類の目をしているからだ。パッと見では分からないが、目を見れば彼女が異質だと理解できる。


 彼女の裸を見た瞬間、押し倒して体を求めたくなる衝撃を抑えるのに苦労した程の女だ。勿論例えであってトリシア達の前でそんな事はしないさ。


 ヒナタに色々な話を聞いた。この世界はドラゴンが支配階級として、ヒト族全体を支配していると言う。


 魔力を感じるので確認すると、やはり魔物がいると言う。しかし、普段は地下に潜っており、滅多に地上には現れない。地上に現れる個体は大概異常な個体だという。


 もしもドラゴンのテリトリーに魔物が出現したら、ドラゴンはすぐに退治してしまい、町に魔物が近付けないから町に大きな壁を必要としなかったのだ。その為、殆どの住人は魔物の存在を直接は知らないのだ。

 勿論町の外には危険な魔物が闊歩しており、ドラゴンが退治してくれていると知っており、崇め奉られている。

 ドラゴンが魔物を倒すのは好物が魔石だからであり、決してヒト族の為ではない。


 ドラゴンが支配する町の支配方法は、支配するドラゴン次第だと言う。金品を要求する者、町の発展を要求する者、性奴隷にする為に女を要求する者等色々だと言うが、基本的に内政には関わらない。大まかなタイトルだけ出して、後は自分で考えなさいと言うのだ。


 ヒナタに何故若い生娘を要求したのかを聞くと、やはり彼女達を守る為だと言う。男は穢れている。男を受け入れた女も穢れていると言うのだ。その為、自分の身の回りには穢れていない女性を置き、その者を保護し、高等な教育を施していると言う。歪んでいる。


 更に話を聞くと、男が強いとか嫌いとか、そういうのではなく怖いのだという。男は怖い者=獣だ。

 そんな獣からうら若き女性を守る、そういうネジ曲がった正義感から若い女性を貢がせているのだという。彼女達を保護し、高等教育を施していると言っていたが、何が有ったのかを聞いてみた。


 すると、かつての話として、今程力がない頃にオスのドラゴンに陵辱され始めたと言う。俺の子を孕めと言われ、男性経験のないままレイプされ始め、あわや生娘でなくなるという所で他のドラゴンに助けられたのだと言うのだ。それ以来男性が怖いと言う。その為、俺がレイプして来ないのが不思議だと言っていた。


 俺はヒナタが可哀想になり、ソファーに座りながらこちらに来るように命じ、俺の前に座らせた。ヒナタはついに犯されると半べそだ。俺は後ろからぎゅっと抱き締め、腕が胸に当たらないように配慮しながら一言言う。


「大丈夫だ。君の事を決して犯したりしない。確かに君は魅力的な女性だ。でもね、こうやって抱きしめるだけにするよ。少しずつ男に慣れていくんだ。ところで人間の姿になった時は毎回裸なのかな?」


「そうですじゃ。お主は別じゃが、他のオスに人の形の我の裸を見せる気は無いのじゃ。それ故え龍体から人の体に変化をするのは、あの子達の元に帰った時ですじゃ」


 次に異世界からの召喚について聞くと、そういう知識はないという。ひょっとするとドラゴンの長が知るやもしれぬと言うのであった。

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