第341話 最終決戦
気合を入れて最終決戦に挑む。今日はオリヴィアも参戦だ。こちらの方はドラゴニュート達が主戦力を担う。
前日のバブリ具合は皆をオロオロさせるに十分だったので、俺が行けるのか心配で、皆、不安そうにしていた。
今日は最後の日になりそうだったので、余計に心配なのだろう。
ゲートできのう作ったウォールの内側に行く。
しかし、周辺に奴らの気配がなく、一番奥にいる気配がする。
慎重かつ素早く進んで行く。サラマンダーを先行させ、かなりのペースで進み、そして昼前にコーナ部分に来た。ウォールを即時展開して奴らが逃げるのに備える。
工場のような建物があり、奴らの気配がする。
間髪入れず突入する、と奴らが狂ったように攻めてきた。やはりそこにいた。
しかし、拍子抜けする位サクッと倒していき、30分位で駆逐し終わった。
建物の奥へ行くと、一際大きな部屋があり、その中心に今まで見てきたのとは明らかに違う強い奴が2体と、それに守られた奴がいた。強い1体が俺に攻撃をするべくして飛び掛かってきた。
もう1体は何か作業をしていて、参戦してこない。こいつの方が気になる。
5分程斬り合ったが、珍しく俺も手傷を負ってしまった。だが、そこから10合程で何とか倒す事に成功した。するともう1体が斬り掛かってきた。しかし、先の奴の方が遥かに強く、5合位打ち合うと早々に決着をみた。
最後の1体は俺の心を落ち着かせない何かがあった。背中がぞくっとした。
俺はそいつをやばい奴と認識し、転移してライトソードを振り抜いた。するとまばゆい閃光と衝撃波が発生し、俺は吹き飛ばされた。そして床を中心に空間の歪みが見て取れた。
気が付いたら奴が消え失せていた。
爆発しにより歪みが出たのか?となり、念の為建物も捜索したが奴らの気配は無かった。
天界全体へ気配を探るが、やはり何も無かった。
俺はワーグナーに早々に引き上げ、天界への移動はセレナに託した。
赤ちゃん返りしている時は、セレナに俺を天界に連れて行って貰うしかないからだ。また、急いで天界と下界への行き来をする必要がある場合もだ。
緊急事態の時がそうだ。
オリヴィアとリリィだが、今日は天界にて警戒をすると言う。
オリヴィアが奪取した神界との通信設備から、天界の異常事態の収束宣言を出した。後1週間後に神界からの介入が迫っており、介入されると天界の地位がランクダウンするとかよく分からない事を言っていた。
奪取した装置は先の建物にあり、神界へ転移が出来る装置もある。通常は神界からの招請に応じる為で、こちらからは勝手に行ってはいけないというのであった。
俺はというと、ワーグナーに戻りやはり激しくバブっていたのであった。
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