第267話 クリア
昨夜は勢いもあり、未使用状態から使用済みにしたが、それは結構辛いというので、予め2号さん?今だと3号?を使用済みにしていた。ちと微妙だが、裕美の希望でスペアの体を使い、裕美が手伝っているという何とも不思議な感覚だった。
ノリノリなのは裕美だったりする・・・
裕美がおっさんチックに・・・まずい、まずい。これ以上は言えない。
俺はふと考えた。皆の体の一部を切り取り肉体再生をしてスペアの体を作ろうと。スリープで眠らせてから切れば大丈夫かな!?等と考えている。今回は偶々救えたが、殺されて体も消されるとどうにもならないのだ。肉片だけでもあれば良いが、今回はそれすらなかった。収納に入っていなければ死者蘇生が出来なかったから、やはり備えは大事だよな!
既にクリアした気でいる。いかんいかん!
裕美の調子が未使用から使用済みになった事で本調子ではないが、先へと進む事にした。
そして今日も怖い位順調だ。そうそう、俺の体も残っていたので裕美に完全体で渡す。自分の体に服を着せるのって微妙な気分です。まだ頭が残っていたので、欠損修復をしたが、修復して行く様子を面白そうに裕美が見ていたっけな。
そうやって刺激的な事をしたりして何とか先を進む。そして約一週間、遂に1階だ。
さてどうなるか。
迷ってもしょうがないので、扉を開けて進む!
ボスが顕現を始めたのでいつものウォールを展開し裕美に託す。今回は女性ではないようだ!
いきなり俺の後ろに転移して俺の首を刎ねに来たのだ。驚きだ。
咄嗟にライトソードで防ぐ!
そいつもライトソードだ!形が卑猥な状態だが。
俺は咄嗟に斬り結ぶ。互角だ。
裕美の所に下がり重力操作を使うよう指示をし、ボスに掛けて貰う。
ボスは今まで戦った中で最強だ!
そう俺のコピーだった。
裕美の援護もあり、確実に傷を負わせていく。
俺が有利だったが、そいつは遂に時間停止を使ってきた。
分かった事は、あいつの時間停止中でも俺は動く事が出来るという事実だ。
だが虎の子の時間停止をいきなり使ってきた。効かないと分かると、がむしゃらに斬り掛かって来た。
奴の剣は肉のシールドが一番効いた。そう、裕美の予備の体だ。
それと裕美の重力操作がかなり効いていて、ダメージを与えている。
また、かなり辛そうだ。
そして決着の時が来た。
裕美が胸を開けた。
「坊やおっぱいでチュよ」
俺は辛うじて踏みとどまったが、しかし奴は違った。
バブったのだ。
裕美の胸に飛び込んでいく。俺は咄嗟に転移して2号さんの体と裕美を入れ替えた。そうすると2号さんの体に飛び付き胸をしゃぶっている。そして呆気なかった。
ライトソードのひと振りで2号さんの身体諸共奴の首を刎ねて終わったのだ。
魔石となって消えたが、裕美の求めで2号さんの両断された上半身を裕美が燃やし尽くした。俺は肉体再生で下半身から再生し綺麗な体にして収納する。
予備の体とはいえ俺以外の者に触れられたのを嫌がったからだ。
取得スキルは時間停止。
怖いけど重ねて見ると重なった!
効果は反動期間が1時間に短縮、効果時間が一回に1分間止められるとある。それでも正体を無くす時間が1時間もある。
その事を裕美に伝える。
そしてドロップが出た。
アンタレスが出たのだ。
それと今更だが淑女シリーズだ。
淑女の下着。
装着者の魔力により装着者の体にジャストフィットする清楚な下着。高い防御力と貞操帯の代わりになり、登録した異性以外の異性の前では脱ぐ事が出来ず、暴漢に襲われて犯されても最後まで致す事を防ぐ。上下セットで100セットもある。
唖然とした。なぜ最初に出ないかと。裕美は早速着け始めたがこれはお土産になる。
デザインも素晴らしいが装着者の好みで柄を変えられると有った。素晴らしい。
それと淑女の衣も50程あり俺の妻達全員に配っても予備が出来る。
アンタレスと同じ刀はどうするか?
裕美が持つと反応があった。どうやらこいつは裕美を主としたようだ。
そうしてドロップを収納し新たに開いた扉をくぐるのであった。
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