第42話 スキルを

 宿に戻ったが、ナンシーに聞くも同じ部屋で良いというから、1人分の料金をを追加で支払った。勿論お手付きが有れば即時結婚だとなるだろう。


 食事をして部屋に戻ったので、ナンシーの装備を確認しようとした。だが、その前にステータスを確認する必要があるのだと気が付いた。

 付与予定のスキルも含めてメモに記載していく。


 名前 ナンシー・アルテミス

 種族 ハーフエルフ

 性別 女性(処女)

 B88 W56 H84 

 身長160cm

 年齢 18

 レベル 1

 生命力 85/85

 魔力  60/60

 強さ  85


 ギフト

 真偽判読


 スキル

 剣術(片手剣)1

 肉体再生(予定)

 隠密1(予定)

 馬術1

 交渉1

 算術1

 弓術2

 風魔法1


 魔法

 ウインドカッター

 スピードアップ


 職業 冒険者


 称号

 奴隷 ランスロット


 今はナンシーがお風呂に入っている。


 装備はショートソード、ロングボウ、ビキニアーマーだ。

 今度武器や防具新調しないとな。


 そう言えばこの前ゲットしたゴブリンキングの武器はショートソードだよなと思い出したので鑑定してみた。


 ゴブリンの王の為にミスリルで作られた稀少な剣。魔力を込めると斬撃を飛ばす事が出来る。但し使用者が風属性の魔法を使える事。折れにくく刃こぼれしても時間と魔力にて復活する」


 滅茶苦茶良さそうだな。素材はともかく、付与されている能力が凄いぞ!


 次にオーガの魔石で強化をする。


 麻痺、+10

 何々?攻撃が当たった相手を麻痺状態にする。耐性無しの場合100%

 刀身の強度と攻撃力を100%増やす。

 うわー!やばそうな補正だ。


 ビキニアーマにオークの魔石を使って・・・・ヨシ+6か。

 かなりの防御力アップだな。


 風魔法はエルフの血がそうさせているのかな。弓と剣か。弓はごく普通のロングボウだな。これもちゃっちゃとやっていく。

 ロングボウ+7か

 しなりが強くなり同じ力でも威力と矢のスピードが70%上がるのか。

 シェリーが俺の横で強化の様子を見ている。


「俺なんか見ていて楽しいか?」


 不思議そうに聞いた。


「見ていて飽きないですよ。だってランスロット様の真剣なお姿はドキドキしますもの」


 中々嬉しい事を言ってくれる。

 おいでとお手招きしてやると、俺にもたれかかってきた。うん!可愛い奴だ。まだあどけなさが残っているが美人である。


「今日はお疲れさま」


 頭を撫でてあげる。そしてキスをする。

 

「お風呂頂きました」


 そうするとナンシーが出て来てしまった。俺達がキスをしている様子を見て真っ赤になった。


 次にシェリーが風呂に入って行く。

 ナンシーが羨ましそうな顔をしながら質問をしてきた。


「奴隷契約って不思議ですね。常にランスの事を感じるんです。なんというか暖かい心地良い感じなんですよ。所で今は何をなさっているのですか?」


 そう言えばシェリーにしろナンシーにしろ、よそよそしい態度は無いのだが、口調がいつも上品だよな。


「うん、装備に魔石を使って強化を施しているんだ」


「えっええ!それって錬金術師にしか出来ないんだって聞いていますよ?」


「俺って異世界からの転移者って言ってなかったっけ?俺のは転移者に備わるギフトのようだよ。多分かなりの反則級ギフトなんだろうけどね!」


 ナンシーが驚いて口をパクパクさせている。


「それでね、勝手に鎧にも強化を施したんだ。強度と防御力60%アップ。で、ロングボウね。こちらは威力と矢の速度が70%アップ。しかも弓を引き絞る力は変わらないのに威力が上がるんだ」


 ナンシーは呆然としている。駄目押しだ。


「そうそう、ゴブリンキングの剣だけど、ミスリル製だって。魔力を込めると斬撃を放てる。でね、オーガの魔石で強化したら麻痺を与えるのと、100%攻撃力が上がったんだ。それじゃあこれを使ってね」


 ナンシーはわなわなと震えて国宝だの何だのと呟いている。


「おーいナンシーさんやーい!戻っておいで」


 声を掛けても顔の前で手をかざしても反応が無い。


「戻ってこないならおっぱい揉むぞー!?」


 反応が無いので有言実行あるのみ。


「失礼しまかぜ」


 湯上がりの双丘を揉みしだいた。するとナンシーが正気に戻ったので、俺は何も無かったかのように座った。


「取り乱して失礼しました。私の胸の感触は如何でしたか?」


「あれっ?覚えていたの?」


「はい。男の人に胸を揉まれるなんて初めてなんですよ。それがランスだったから幸せな気分なんですよ。」


 俺は照れながらしかしさらっと答えた。


「至福の心地良さだよ」


 しかし、平然としてしかも申し訳なさそうに返された。


「どういたしまして。それよりもこんな貴重な剣を頂いても宜しいのですか??」


「うん。俺の大事な人なんだ。貰ってくれると嬉しい。俺にしろシェリーにしろ使う獲物の種類が違うんだから遠慮しないで。」


 ナンシーは剣をそっと手に取り、うっとりと見つめていた。

 シェリーが上がって来たので俺も入る事にした。


「失礼します」


 体を洗っていると、水着姿のナンシーが入って来たので俺は慌てた。


「あ、あのう、ナンシー?どうしたの?」


 「奴隷はご主人様の体を洗うものですから」


 この発言はどうせシェリーが奴隷のイロハを伝えたんだろうな。


「じゃあ頼むね」


 背中を洗って貰った。


 白の上下に緑のパレオ。いやらしさはなく、清楚な感じだ。


 俺が湯船に入ると、ナンシーも入って来た。ナンシーのボディーラインはそれは素晴らしかったとだけ言っておきます。鍛えているのか脚がほっそりとしており、無駄な肉が無い感じだ。

 どうやらスキル付与の時は、一緒に湯船に浸かるのが儀式のルールと聞かされたっぽい。


「恥ずかしがらないでね。どうなるか聞いているよね?」


 ナンシーは頷いた。俺はナンシーの髪の毛をかきあげたが、その耳を初めて見た。確かに尖ってるけど言われなきゃ分からないかな。それにしても項が艶っぽく儚げだ。


 「じゃあ始めるよ」


 「あっ!」


 奴隷紋のある胸元に手を添え、奴隷紋に触れるとナンシーが一瞬びくんとし、奴隷紋に魔力を込めると付与が開始された。すると二種類選ぶ事が出来たので、隠密と肉体再生を選んだ。


「くうう!うううランスロット様ぁぁあ!」


 苦悶の声を出し、びくんびくんとなっている。辛そうだが襲いたくなるのを我慢する位のセクシーな呻き声だ。そうしていると準備完了になったので付与を実行した。それはすぐに終わった。


 ナンシーは失禁し、更に気絶していた。慌ててナンシーを抱いて湯船から上がり、クリーンを掛けてから脱衣場で拭いてあげた。そのままお姫様だっこをすると意識を取り戻した。


「ランスロット様、こんな事をして!責任を取って下さいね」


 顔を真っ赤にして呻いていた。ベッドに連れて行きシェリーに着替えをお願いし、着替えが終わってから俺もベッドに入った。


「よく頑張ったね」


 軽くキスをして休ませてあげた。


「今日はお背中で我慢します」


 シェリーは背中に抱き付いてきた。胸の当たる感触があったが、俺も付与をした影響から消耗していて、その感触を堪能する事も無く、すぐに眠りに落ちたのであった。

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