第178話 個性多様性おっぱい性
少し休んで体力を回復させたのち、俺たちは【
まず、ミライから十分に距離を取って【
これはつまり、心から大切に思う者がそばにいないからだと思われる。
……なんかちょっと恥ずかしいな、その事実。
逆に、俺とミライが近くにいればその他の条件に関係なく盾は発動する。
「つまり、この盾はミライがそばにいないと発動しないってことか」
「そのようですね。つまり、この盾は誠道さんが私を守ろうとする思いのしょうちょ」
「発動条件に制限……つまりちょっとしたデメリットがあるってことだよな。まあ、これだけ強固な盾なんだから、当然なのかもしれないが」
「デメリットではありません! この制限はむしろメリットです!」
ぷんすかと唇を尖らせるミライ。
……ったく。
照れ隠しの発言なんだから、さらに照れてしまうようなことを言わないでくれ。
体の熱さを隠しきれなくなるだろうが。
「ちょっといいかしら。二人とも」
そんなとき、マーズが少々興奮気味に俺たちに聞いてきた。
「もう誠道くんの【
「ああ。そもそも疲労が半端なくて、しばらくは普通の技すら出せそうにないからな」
「じゃあこれからは私のターンでいいかしら」
「は?」
「私は重い椅子を背負って移動しないといけないにもかかわらず、わざわざ二人につき合ってあげたんだから、今度は私の用事につき合ってくれてもいいんじゃないってことよ」
「それはお前が勝手に持って移動してるだけだろ!」
「そもそもそんな些細なことはもうどうでもいいのよ」
妖艶に笑ったマーズが、蠱惑的で潤んだ瞳に俺を映したまま、ゆっくりと近づいてくる。
マーズは残念な性格で超ドMだけど、スタイルもいいしいなにより美人だ。
そんな大人の女性に色っぽく見つめられれば、おこちゃまな俺の頭は熱暴走でくらくらしてしまう。
「……いきなり、なんだよ」
必死で強がったが、マーズはそれすらも微笑で簡単に受け流す。
「ねぇ、誠道くん」
「だからなんだよ」
「今度は私と、いいことしましょう」
「……なっ」
抵抗も虚しく(本当です)、俺はマーズさんに抱きしめられ、その大きなおっぱいに顔をうずめさせられた。
……え?
いったいなにが起こってるの?
一瞬だけ世界が無音になる。
おっぱいの柔らかさが鼓膜をトロトロに溶かしたんだよきっと。
「ま、マーズさんっ! あなたっ!」
ミライの驚く声が聞こえるが、マーズはまったく意に介さない。
「言ってあったでしょう。お楽しみは最後にとっておくって。誠道くんにとっても悪い話ではないって」
「……た、たひかに」
うまくしゃべれない。
だっておっぱいに顔が押しつけられているんですもの。
柔らかくて気持ちいいんですもの。
ミライの柔らかさとはまた違った柔らかさと弾力で……おっぱいだって人それぞれなんだよなぁ。
個性多様性おっぱい性ってことだよなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます