第51話 昔の音

 僕が中学校の時に『アーケードゲーム』が好きだった。

 ゲームセンターでゲームをしなくても、その筐体から流れる音が心地よかった。

 校則では禁止だったけど、好きな場所に行くことに躊躇いはなかった。


 今もPCを起動させると昔のゲームミュージックを聴きながら、拙い文章を書き綴っている。


 膝の上で猫が丸まり、PCから電子音が流れ…そんな時間が僕の至福なのかもしれない。

「そんなことが?」

「そう…そんな程度の事で幸せなんだ…」


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