薬品研究部門
全能の強壮剤
全能の強壮剤
蒼色でアルコール0.2%のお酒で、飲者の好みの味に変化する
服用者は服用から18時間の間、肉体と脳の限界を一時的に無視し行動できるようになり、痛覚完全遮断、欲求完全遮断、肉体修復速度上昇、肉体への衝撃吸収効果追加、並列思考使用可能、動体視力の異常強化などの効果がつき、常に冷静に考えることができるようになる他、強い全能感から来る強力な中毒性を持つ
服用から18時間後に効果が切れ、2ヶ月の間強い倦怠感と共に、無力感を感じるようになる、なおその2ヶ月の間にもう一度服用すると倦怠感、無力感は無くなる
強力な中毒性とその特殊な味は一度でも口にすると中毒症状を発症する程で決して口にしてはいけないものと化している
これだけならば量に気をつければいい(道徳的にはアウトだし口にした時点で量を気をつける程の自制心などが残っているのかは分からないが)、しかしこの強壮剤は服用を続けていると実に様々な異常を身体にきたす、以下に多く見られる症状を挙げる 《グロ注意》
・肉体に穴が開き始める
・肉体が端から塵になっていく
・肉体が腐り始める
・脳が溶け始める
・精神が分離する
・常に酷い痛みが全身に発生する
・ありとあらゆるものを感じなくなる
・通常ならば発生しない
・肉体の変形、変質、変色
・倦怠感、無力感が消えなくなる
・高ステージの癌の発生
・思考能力が衰える
・運動能力が衰える
・強壮剤によって効果を得られなくなる
などの症状が発生する
これらの症状は単体で発生することもあれば複数が発生することもある
※人類の中にはこの強壮剤に耐性を持つ者もおり、耐性を持つ者は服用しても、中毒性が出ない、異常性が発生しない、倦怠感、無力感が発生しないなどのことが判明した
以上が現時点で判明しているものでこれにて報告を終了する
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死刑囚を使った実験と改造の開始が決定された
実験と改造の目標としては以下のことが挙げられる
・強壮剤のその強力な毒性の分解方法を見つけ、一時的な強化剤として使える段階まで進歩させること。
・身体にきたす異常性に見られる、発生が死に直結する異常性を取り除くこと
初実験の日程はおって知らせる
物質生物研究所 薬品研究部門 部長
ラザニエル=バザー
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薬とは得てして苦いもの、又は無味なものである。それには様々な理由が、現代の技術を用いれば美味しくすることもできるだろう
しかし、決して
とある薬師の手記より
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