第8話 部屋に虹がでました

 朝日が差し込み、鳥が鳴いてます。


「もう朝かぁ。」


 赤ちゃんが来てから、朝も昼も夜も時間軸がなくなっている私。


 タロちゃんのオムツをチェックします。

 おしっこすると、オムツに青いおしっこ線が出ます。


「はい、出てます。オムツ変えますねぇ」


 オムツを外して――


 お尻拭きを用意していると・・・


 ビューーーー


「あっ! おしっこ!!」


 タイミングが悪いと、おしっこがこんな風に飛び散ります。


 なんてことでしょう――――

 ――――噴水のように上がったおしっこが、朝日と重なり綺麗な虹がかかりました。


「わぁ〜幸せぇ。お布団もお洋服もびしょびしょだけどぉ。気にしないぃ、気にしないぃ。」


 ひとりで笑ってしまいました。


●●


「タロちゃん手、しゃぶってる・・・。可愛いぃぃぃ」


 育児ブックによると『自分の手と認識するために大切な行為なので、無理やりやめさせなくていい』と、書いてるので、このまま観察して遊びます。


「美味しそうに指食べてるなぁ。私も反対側からむしゃむしゃしてみうかなぁ。」


 しゃむしゃむ。


「柔らかい。確かに美味しいなぁ」


「赤ちゃんと一緒に暮らすのって、大変だけど、楽しくて嬉しいなぁ」

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