償い
この部屋が僕の世界の全てだ。
発端は自分の夢を他人に笑われた事。
「君の漫画が読みたい」と旧友は言う。
「……嘘だ」と答えた。
彼は手紙を残して来なくなったが、実は白血病で死亡したらしい。
恐る恐る手紙を開くと、漫画賞募集のお知らせ。
僕は部屋を出た。
これは夜明けを恐れた僕の償い。
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