NO156/お見合い?

ケンジ1986年昭和61年4月24日(木)

今日は帰りに立川北口の居酒屋に寄って、男女の結婚観について論じ合った。相手は同クラスの年配者の斎藤さんという人で、今度私にお見合いをしてみないかと話を持ってきてくれたんだ。まだ知り合いになって間もないのであるが、どういうわけか第一印象の私が好感を持てたからということで、その斎藤さんのいとこの娘さん28歳と一度会ってみてくれないかという誘いがあったのだ。私もはじめてその話を聞かされた時には、斎藤さんとはここに入校してからの知り合いであり、お互いの素性も気心も知れていないのに、突然お見合いの誘いなんてと面映ゆい感じがしたのだが、私とてもう33歳、気取っていてもしょうがないだろうと決断し、多少お見合いというものにも興味はあるし、即その誘いに応じた。その話も兼ねて今日は一緒に飲んだのだ。


ケンジ1986年昭和61年4月28日(月)

参った。まず今日は久々の空虚感を味わわされた。まず例のお見合い話が、相手の女性が今結婚相談所の紹介で付き合っている男性ともう少し様子を見たいので、私と会うのを見合わせたいと斎藤さんに電話があったということで、なんとなく反古にされる。内心楽しみにしていた件であったので、いささか気落ちしてしまった。しかし斎藤さんもいい加減なところがある。それならそうで、始めから相手の女性の立場を考慮に入れれば、先走って私にそんな話を持って込まずに済んだ筈なのである。そういう話が落ち着いたところで改めて、実はこういう娘さんがいるのだがというような段取りを踏んで、はじめて私にその話を持って来るべきだったように考える。

私もその話を聞かされた時、それではそちらの男性との付き合いに決着がついてからという話にして下さい、の一言が言えなかったのは反省すべき点である。

そしてそのショックに気持ちがおさまらず、雨の中を新宿のキャバレーまで出掛けた。この前目をつけておいたよう子ちゃんを指名するつもりだったのだ。しかし、今日は休みだということで仕方なくいつもの聖子ちゃんを指名した。聖子ちゃんはいつも通り明け透けに、あっけらかんとした口調でロストバージンの体験談などを話してくれていいとこある娘なのだが、やっぱりいまいちスッキリしなかった。


ヒロト2023年令和5年1月7日(土)

お見合い残念だったね。俺もお見合いってやったことないんで、どうなるか楽しみにしていたんだ。今だったら、お見合いのアプリがあって知り合うのは簡単そうだけど、そこからの進展は今も昔も変わらずに大変だと思うよ。

それにしてもよう子ちゃんと聖子ちゃん、きっと俺らより十歳ぐらい下なんだろうね。今どうしてるのかなぁ。

さて俺の足の痛み、外反母趾なのか痛風なのか、スマホで検索して調べれば調べるほどわからない。やっぱり医者に行かなきゃ駄目だね。

行って来たよ。内科にするか整形外科にするか迷った。また今、コロナの感染者が激増している。内科は大変なことになっているだろうし、とりあえず整形外科に行って外科的なものでなければ内科に行き直せばいいと思い、近所の整形外科に出掛けた。正解。レントゲンを撮って骨的には多少の変形はあるものの大きな問題はないようで、あとは痛風かどうか、すると医者が、こちらで痛風の要因の尿酸値を血液検査をして調べられますよ、どうしますかと言うので願ってもないこと、この病院で判明解決してくれたらそれにこしたことはない。採血してもらい火曜日には結果がわかるというので一安心。いや、治ったわけでもないのに安心している場合ではない。食べ過ぎ飲み過ぎをしないように、そして水を飲みましょう。


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