朝、目が覚めたら妻が別人になっていた

作者 坂井令和

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★★★ Excellent!!!

ある日、あなたの親しい人が別人と入れ替わっている。
しかし中身は変わっておらず、周りの写真や証言なども、その人は前から“そう”なのだ、という現実を突きつけられたとしたら……。

人の認識というものはかくも脆いもの、と思います。
自分が見ているものが本物か偽物か、明日にでもすぐにわからなくなる。そんな根源的な恐怖が人間にはある。

そんな精神を抉るホラー作品です。
ご一読あれ。

★★★ Excellent!!!

日々をルーティン化し、毎日を淡々と過ごす主人公。
しかしある日そのルーティンが音を立てて崩れていく、脳の誤作動によって。

という、短編ストーリーなのですが、このお話もの凄く怖かったです。
誰が本当で、誰が偽りか、それを見抜けるのか。
そして、この脳の誤作動ともいうべきものに耐えられるか。

これ、実在する病気の一種みたいなんで、こんな事自分に起きたら怖いですよねぇ。周囲はもっと困惑するでしょうけど。

怖い、でも面白い、もの凄く面白い。

一言で申し上げれば、「めっちゃ面白かった!!」です!!

★★★ Excellent!!!

毎日、病的とも言えるほど同じルーティンを繰り返す主人公。
静かに従う妻。
毎日同じ時間に同じ食事を用意してくれる妻に、ある日、突然の異変が…!!

どこかに本当にありそうだから、余計に恐ろしい。
後味まで真底恐ろしい、本物のホラーです!

★★★ Excellent!!!

カプグラ症候群とは、家族・恋人・親友などが瓜二つの替え玉に入れ替わっているという妄想を抱いてしまう精神疾患の一種。

実際にあるこの症候群になってるとは気づかない主人公がどんどんおかしくなっていく様が、ものすごくリアルで怖いです。

毎日のルーティーンが、よりそのおかしくなっていく主人公を際立たせていきます。

そして、最後に・・・・・


実際にあるカプグラ症候群だと言うことが、読み終えた後に物語を振り返ると、ゾワっとしてしまいます。

本当にこんなことがどこかであるかもしれないな・・・と。

どれを読んでも間違いなしの作者さんの短編ホラー。おすすめです!

★★★ Excellent!!!

日が経つごとに、同じなのに同じじゃない一日になっていきます。
悪い方向へどんどん進んでいっている感じがして、すっごくハラハラしました。
私の日常も似たような毎日の連続ですが、それがこの小説の主人公の体験したような変化を遂げたら……
きっと恐ろしいだろうなと思います。
追いつめられるような生き方は、したくないなって、しみじみ思いました。

★★★ Excellent!!!

タイトルそのままです。
そう、その妻はどう見ても妻ではない。なのに、どういうわけか完璧に妻。
デートのときの記憶、主人公への思い、気遣い。すべてが妻なのです。
その事実ゆえ、いっそう恐怖が高まります。

主人公はなかなか二発目を出せない一発屋の小説家。
小説を書いている方なら共感せざるを得ないエピソードがたくさんあるものですから、感情移入の度合いがとても強くなります。そうするとさらにその恐怖がわがことのように思えてならないわけですね。
そして最後の圧巻の執筆スタイル。皮膚が粟立ちました。

★★★ Excellent!!!

スランプ気味の小説家、妻は美人でやさしい。
毎日のルーティンをこなすサポートをしてくれる。
でも変だぞ、今朝はいつもどおりに起きられないし
妻が別人になっている。
どこかでなにかの歯車が狂ってしまった。
どんどんおかしくなって妻は劣化して。
小説も書けない。

悲しい小説家の話。