30話 四葉、様子を見に行く【先行版】



 飯田いいだ 亮太りょうたの親友、贄川にえかわ 四葉。


 彼女は朝から不安だった。


「りょーちん……どうしたんだろ……?」


 親友の亮太の姿が、ここ数日見えない。


 先生曰く、インフルエンザになったそうだ。

 こんな時期に、インフルエンザ?


 しかもおかしな事に、亮太の義妹である夕月ゆづきも、学校を休んでいる。


 もしも本当にインフルであるのなら、風邪がうつったとしても不思議ではない。


 不思議では、ないのだが……。


「なーんか……ね。におう、におうんですよなぁ……」


 昼休み。

 四葉は保健室ラブホテルに来ていた。


 ベッドの上には、スカートをめくりあげて、びくびくと白目をむいてる、保健の先生。


 諏訪すわ 百合子ゆりこ


「ねーねー、せんせー、どう思う?」


「…………」


「おきてよーう。てい」


 ぺちんっ!


「あうぅん……ひどい……」


「何がひどいだよぉう。あたしが保健室に入ってきた瞬間、襲いかかってきたくせに」


 百合子が何か事情を知ってるかと思って話しを聞きに来たのだ。


 しかし百合子は四葉が来るなり押し倒してきたのである。


「ご、ごめん……ご主人様が来てくれたと思って……つい……」


 ナチュラルに亮太をご主人様呼びする。


 どうやら百合子は心までとっくに隷属しているらしい。


「ねーえ、何か聞いてない? 本当にインフルかな」


「さぁ……」


「保健のせんせならさ、生徒がインフルだったら、連絡とかくるもんじゃない?」


「う……そう、だけど……」


 それはそうだ。

 インフルエンザだったら、熱が引いたあとにこられても、他の生徒に移ってしまうかも知れないから。


「どうなの? 3日も休んでるけど、りょーちんからインフルの連絡ってきてる~?」


 じりじり、とにじり寄ってみる。


「い、言えません……」


「言ってよ」


「言えない……あんっ」


 四葉が百合子をつきとばし、お尻をぐりぐりと踏みつける。


「ほらほら~。いえってぇ~♡」


「いやぁ~♡ だめ~♡ いえないよぉ~♡」


「だめって言う割にちょーきもちよさそーなんですけど……」


 その後【なんやかんや】あった。


「で、どうなの?」


 大汗かいてる四葉と、失神してる百合子。


「起きろ♡」


 ぺちん!


「あう……。うん、四葉さんの言うとおり、ご主人様……飯田君と妹さんから、インフルの連絡は来てないよ。ただ、風邪と」


「ふーん、そっか。やはりな!」


 確証を得た。


 やつらは……この三日間、ずる休みしてる。


「ゆりちゃんこのあと、ひまー♡」


「う……なんで……?」


「ちょーっと、りょーちんのお家まで、お車だしてほしーなーって♡」


 まだ四葉は足が捻挫から治ってない状態だ。

 今は兄に送り迎えしてもらっている。


「ど、どこにいくの?」

「りょーちんの家」


「普通に学校サボってるじゃん……」

「そこはほら、ゆりちゃん♡ なんかこう、上手い感じで、早退の理由考えて、担任に言っといて♡」


「丸投げ!? い、いけませんよ! サボりだなんて、そんなの先生として許せません!」


「生徒とやってる、先生のくせに?」


「わかったわよぉ~……」


 先生を説得(ノット脅迫)し、四葉は昼休み、学校を早退する。


 百合子の運転する車に乗って、飯田家へと到着した。


「せんきゅー先生♡ あ、帰りも迎えにきてほしいなー♡」


「うう……生徒に完全にぱしりにされてる……」


「なに? いやなの? 顔赤いけど」


「うう……嫌って言えない自分の性欲がにくぃ~……♡」


 百合子は車を運転し、学校へと帰っていった。


「さーってと。名探偵よつばさんによると、りょーちんたちはズバリ、やりまくってるな、この3日」


 インフルでもないで3日も休むわけがない。


 たぶん性欲が暴走しているのだろう。

 そうに違いな(名推理)。


 インターホンを押す。


 だが……案の定出てこない。


「おーい、りょーちーん」


 携帯をかけてみたが電源が切れていた。


 大丈夫だろうか……と思ってドアノブに触れる。


 かちゃ……。


「え、カギかかってない?」


 四葉はこの時点で、自分の間違いを悟る。


 電話に出ない。3日も学校に来てない。


 しかも……カギが、かかってない。


「ま、まさか……!」


 さっきまでの楽観ムードから一転、四葉は青ざめた顔で、家の奥を見やる。


 ……まさか。犯罪に巻き込まれている、とか?


「りょーちん!」


 四葉は慌てて廊下にあがって、彼の部屋へと向かう。


 ぱんっ、ぱんっ……! と何かを強くたたく音。


 やはり、そうか。


 犯罪に巻き込まれて、拷問を受けてるの!?


「りょーちん! あたしが助けに来たぞ!」


 がちゃ……。


 ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん。


 あんあんあんあんあんあんあんあんあん。


 ……。


 …………。


 ………………。前言撤回。


 ちょー元気だった。ハッスルハッスルしてた。


「いや、やりまくりなんかーーーーーーーーーーーーーーーーい!」


 四葉は、絶叫したのだった。


―――――――――――――

【★あとがき】


こ、これくらいの描写ならbanにならない、ですよね?(びくびく)


性描写ありでどこまで書いていいのか本気でわからん、、、


あ、カクヨムで新連載はじめてます。

ファンタジーです。よろしければどうぞ!


https://kakuyomu.jp/works/16816927860791171384

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