第190話「南瓜に目鼻」
私は南瓜に目鼻。丸顔で背が低く、器量の悪い人だ。だからといって性格が悪いというわけではないんだが、まあなんとなく、損をしている気がするんだよね。しかし私は気にもしない。「損」とか、「損得勘定」とかいうのは大嫌いなのだから。そんなものを考えるぐらいなら、「損」でも「得」でも考えない方がマシさ。そう思ってるから、私は一生、このまんまだと思うよ。
ま、とにかく私には、「いいか悪いか」なんてどうだって良いことだ。人生、そんなもんさ。「損してるなぁ……」と思いながらも平然と生きている奴は沢山いる。そいつらはみんな「強者」だよ。その人たちは自分の生き方を、自分で決めている。そういう人たちが、私は好きだ。
私の好きな言葉の一つに「人生、楽あれば苦あり」ってのがある。この言葉の意味はね、「楽しいことがあれば苦しいこともある。それが人間ってもんだよ」って意味なんだ。つまりは「苦労は買ってでもしろ!」っていうことさ。そう考えるとね、やっぱり人間は「損」しちゃいけないんじゃないか? そう思うわけだ。
だから私がこれから書くことは、「人生の知恵」なんかじゃないんだ。ただ単に私の日常を書いているだけだ。それをどう読むのかは、あなた方の自由。そしてそれを読んだ後のあなたの判断もまた自由だと思う。もし、少しでも読んでくれたら嬉しいね。
『秋風の挽歌』作・私
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