第133話「目にいい食事」
ブルーベリーは目にいいと言うが、青魚、野菜、果物も目にいいと言う。結局はきちんとした食事をすればよいということだ。そんなことを考えながら食べていると、いつの間にか皿の上はきれいになくなっていた。
食後のお茶を飲み終えると、俺はさっそく今日買った本を読むことにした。まずは一番気になっていた、魔法について書かれた本から読み始める。そこにはこう書かれていた。
魔法とは、魔素を体内に取り込み魔力へと変換する技術である。魔力を使い火を起こしたり風を起こすことは誰でもできる。しかしそれはあくまで自然現象の延長に過ぎない。魔法には決まった形がないのだ。それゆえに魔法を使うのは難しいとされている。例えば火の魔法を使ってみよう。これは最も簡単な魔法の一つだ。魔力を体外に放出し、その魔力を炎に変えるイメージをするだけで発動する。ただしこの魔法の難点は消費する魔力が大きいことだろう。
次に水の魔法を発動してみる。これも簡単だ。水を放出するというイメージで発動すればよい。そして消費される魔力は少ない。だがこの魔法もまた難しいとされる理由がある。それは発動まで時間がかかるということだ。
この二つの魔法を同時に使ってみると分かるのだが、火の魔法の方が圧倒的に早く発動することができる。そのため実戦では火を使うことが推奨される。ただ、水を圧縮して氷を作るなど、別の使い方をすることも可能なので一概には言えないところでもある。
……。
読み終えた俺は外に出てゴブリンに向けて魔法を放ってみた。
「ファイアーボール」
ボッと音がなり、小さな火の玉が飛んでいく。威力はかなり弱いようだ。俺は続けてもう一度魔法を放つ。今度は少しだけ強めにしてみた。すると火の玉は大きくなっていき、やがてバスケットボールほどの大きさになったところでゴブリンに当たり、丸焦げにさせた。俺は満足げにその場を去った。
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