第7話「誹謗中傷出版社」

東京都X区にある出版社が突然の倒産。社長と家族が行方不明。

1年前に開業したばかりのその会社は誰かの悪行を告発するような内容の本を次々出版していた。

多少の編集はするが、基本的には著者の書いた内容をそのまま書籍にして出していた。初版は1000部ほど発行していた。

ホームページは作らず、ネット広告も一切していなかった。最初から逃げる気だったんだろう。本で悪罵された人間はどうしようもなかった。

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