第9話 エレベーター ロボット 光
ねぇおばあ様? 地上にはなにかあるの?
そう私は小さい頃に祖母に尋ねた。
祖母は困った顔をして、地上には行けないよ? と言うと泣き出してしまったのだ。
小さかった私はとても悪い子事とおもってそれ以上は聞かなかった。すぐにパパが配給食事を持ってきてくれその事もすぐに忘れた。
この話を思い出したのは、地上用のエレベーターを見つけた時だ。あれから随分と長い時間を過ごした。
私も大人になり地上が生物の住めないほど汚染された場所というのを知り、そしてそれが政府の工作話というのも知った。
仲間と共に地上を目指す。
エレベーターは政府の人間に守られており、私達を地上に行かせない様に武器を持って殲滅してきた。
私達の仲間が一人、また一人と動かなくなっていく。
地上へのエレベーターに乗り込み、赤い緊急ボタンを叩き潰した。すぐにエレベーターが地上へ向かっていく。
エレベータはガラス張りになっていて、地下の工場が見渡せるようになっていた。
外から見るときっと光の道になっているんだろう。と思って首を振る。
とても長い時間光の道を通ったようなきがする。
長いアラーム音と共に扉が開いた。
驚いた。
空に天井が無かったのだ。
光の球を見ていると目が焼けそうになる。
映像でしか見た事がない木や岩、それに生物も確認された。
かすかな音が聞こえ私はそちらをみると、おばあ様が立っている。ありえない……私は一歩一歩とおばあ様へと動く。
おばあ様に一切抵抗をしてはいけない。そう決められているし抵抗するきもない。
両手を広げておばあ様は私を抱きしめてくれた。
抱きしめてくれたおばあ様は私の首をゆっくりと触り非常停止ボタンをカチと鳴らした。
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