第3話、みんな、どうやって書いているのかな?
私も、そのギモンに対処し、様々な書き手さんの『 書き方 』を調べ、観察し、研究を致しました。 結果、色んな書き方がある事を知り、また、その書き方にはルールは無くとも、『 常識 』がある事を認知致しました。
しかし、書き手の皆さんの常識には、微妙に解釈の差があります。
まあ、ヒトによって、認識する常識の差があるのは、ある意味、必然です。 性格は、千差万別。 同じ性格の人間はいない、とさえ言われていますからね。 性格を有するヒトが書くモノである以上、その書き方に常識の差が存在してしまうのは、当然の話となります。
この章では、そう言った認識の差や、解釈のズレに影響され、創作における使い方が大変に複雑化している、とある『 ワード 』をご紹介する事に致しましょう。
『 …… 』← コレです。
名称を、三点リーダーと言います。
実は、このワードに関連した創作論『 中点同盟 』( カクヨム掲載済み )もありますので、宜しければお読み下さい。
さて、この三点リーダー… 使い方については、諸説あります。 …そう。 あっても良いのですが…… 使い方については、先記させて頂いたように、それぞれの常識の解釈で『 言い切る 』方が多く、ビギナーの方にしてみれば、混乱のタネになっているようですね。 使い方を記述された書籍・論評までありますが、私に言わせてみれば、それはナンセンスの極地です。
まあ、たまには、私も『 言い切って 』みましょうか?
三点リーダーの使い方に、決め事は無い!
…う~む… 意外と結構、キモチが良いものですね。 まあ、自己満足の世界ですが。(笑) 言い切る方のキモチが、実に、良く分かります……
実際、私的には、そう考えております。
本拙作を見て頂ければ、一目瞭然。 以下に、その『 使い方 』を記していきますね。
まず、『 三点リーダーは、2つ繋げて表記する 』と言うルールは、一般的であるだけであり、単独使用については、何ら問題はありません。 ただ、出版社によっては自社規定により、内規としてその使用を定めている場合がありますので、この限りではありませんが……
私の『 使用規定 』は、本拙作の文章表記をご覧下さい。 2つ連結して表記している場合もあれば、単独表記も存在しています。
以下に、会話文として、ロープレしてみました。
「 でも、それでは無茶じゃないかな? 」
「 …でも、それでは無茶じゃないかな? 」
「 …でも… それでは、あまりにも… 」
「 ……でも、それでは…… あ、あまりにも……! 」
「 で… でも… そ、それでは…… 」
いかがでしょうか。
三点リーダーの単独使用、連結表記、半角・全角( 1文字分 )空けにより、状況… 特に、心理描写には、大変に複雑、かつバリエーション豊かに表記する事が出来る、と私は思うのです。 あとは、どのパターンが良いか、選ぶだけ。
「 このように使用しなくてはならない 」と、決めてしまっては、何も新しい表現は生まれないと思うのです。 もっとも、文章で表現をするべきところを、三点リーダーに頼ってしまっている点は否めませんが…… 逆に、ライトノベルだからこそ出来る『 領域 』でもあると、私は考えます。
『 三点リーダーの前後は、半角を空ける 』
上記のように言い切る方がいらっしゃいますが、私としては、何とも『 理不尽 』な提案かと。 『 後ろ 』は、分かりますが、『 前 』って、ナンですか……?
「 これは …… もしかしたら …… 僕の …… 」
↑
コレ、何か、おかしく感じるのは、私だけなのでしょうか?
私は、三点リーダーの後ろしか空けません。
↓
「 これは…… もしかしたら…… 僕の…… 」
しかし、発言の心境からして、私的には、ドコか不自然に思います。
私は、下記のように記述すると思います。
「 これは…… もしかしたら… 僕の…… 」
三点リーダーの単独使用 + 半角・全角( 1文字分 )空けの表記分けです。
ただ、下記のような表記も、心境的にはアリかな? と思います。
↓
「 これは…! ……も、もしかしたら… 僕の…… 」
表記の仕方を挙げると、無限にあると思います。
まあ、実際、そうなのでしょう。 人の心境を表現する訳ですから、一辺倒であるはずがありません。
しかし、『 書き方 』を限定してしまうと、表記は、非常に変哲の無い、つまらないモノになってしまいます。 それは、登場人物の心境・状況を、画一的に表現をするに終始する事になってしまう… と私は危惧しているのです。
あと、「 感嘆符( ! )や疑問符( ? )の後は空けない 」とおっしゃる方がいらっしゃいますが… これも何か、ヘンですよ?
↓
「 ん?…… 」
私なら、こうします。
↓
「 ん……? 」
もしくは、「 ……? 」ですかね。
三点リーダーだけではなく、感嘆符・疑問符に関しても同じです。
↓
「 おい!これは何だ?おかしいだろ?説明しろよ 」
これでは『 寸詰まり 』に思えるのは、私だけでしょうか? 「 そういった書き方が、そもそもの書き方なんだよ! 」と憤慨される方もおられるかもしれませんが、違和感アリアリの状況を『 決め付け 』で見過ごすのは、私としては如何なものかと思う次第です。 それが、例え『 正規 』な書き方であっても……
私なら、こうします。
↓
「 おい! これは何だ? おかしいだろ? 説明しろよ 」
最初の感嘆符は、1文字空け。 次の疑問符は半角空け……
これは、意図的なものです。 感嘆符以降は第2文と考え、1つのくくりとして記述致しました。
以下は、その形態をもっと解りやすくした、私なりの文章です
「 おい! …これは何だ? おかしいだろっ…? 説明しろよ! 」
また、こんなカタチも。
↓
「 おい、これは何だ! …おかしいだろ? 説明しろよ 」
心理描写に限らず、情景描写でも状況描写でも同じでしょう。 記述に違和感があれば、常識の範疇にて自由に変更すべきです。 特に、心理描写に『 制限 』を強要するのは無理があります。 表現の自由を束縛している… とさえ、私は思います。
実は、三点リーダーに関する歴史的経緯は、最近のものです。 紙面に現れたのは、大正末期から昭和の初め頃からと推察されます。( これも、諸説あり )
従って、その使い方たるものや、書き手によって様々な形態があって然り、でしょう。 書籍や、どこかのサイトにあった文献を引用し、さも昔からあったかの如く、その使い方・記述の仕方を決めつけるのは、『 自身の表現の幅を狭める 』とさえ、私は想う次第です。
しかしながら、その『 書き方 』を誇示し、道理のように従うのもまた、自由なのです。
創作は、自由でなければなりません。 勿論、書き方も……
「 常識の範囲にて、暗黙のルールが存在する 」と声高に叫ぶ私も、愚行を奨励しているだけの事かもしれません。
何を信じるか……
結論的には、それに尽きる事でしょう。
敬愛する作家さんの書き方を模倣するのも良し、自身で決めた方の考え方を遂行するのも良し、です。
本拙作は、あくまで、私が見本として来た作風を参考に、私自身の為に決めたマニュアルに沿って記しております。 悪しからず……
…まあ、悩んだら、執筆歴の長い『 書き手さん 』を参考にして下さい。(笑)
長く活動していらっしゃる方は、それなりに『 標準 』を網羅されていらっしゃいますからね。
ちなみに、このカクヨムさんのサイトは、2015年の12月から開設されていますので、カクヨムさんの中で活動されていらっしゃる方を参考にされる場合、活動歴だけを基にするならば、2016年辺りまでに登録されていらっしゃる方は、『 古株 』さんになるでしょう。 文章力云々は、この際、置いておいて… それなりの、幾多の『 試練 』を潜り抜けて来た強者、と推察されます。 模倣するに値する方、と思いますので、ご参考になさって下さい。
……ぶっちゃけた話ですが、万が一、出版する事になったら、それこそ、出版社さんにお任せしておけば良いのです。 勝手に『 校正 』してくれますから。(笑)
本となった『 作品 』を手にし、ページを開いて読んで「 え? 」となる事でしょう。 特に『 三点リーダー 』…… 私も、ある意味、愕然としましたから。
それでは次章、更なる創作を進めて参りましょう。
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