城の秘密? 2
ここの長は歴代から不思議な力を持って生まれてきたものがなるそうだ。
「その、もしかして、外敵って」
「人間です」
「・・・・・・」
「昔は内も外も時間の流れは一緒だったんです」
「それで、偶々ここを見つけた人間が入ってきてここの人々を攫って行って、攫われたものは二度と帰ってこなかったそうです」
「だとしたら、僕がここに入れたのって……」
「多分、結界が緩んだからだと思います」
「最近は結界を貼り直そうとオリ姫様が忙しくされているようです」
「そうだったのか」
ここの外観がボロいのは昔争ってから外と関わりを一切持たなくなったから老朽化したということだろう。
僕が亀に引っ張られてここに連れられてきたのはこの事を伝えるためだったのではないか、そもそもあの亀は何者なのか、そんな事を考えていた。
「あ、ごめんなさい!三島さんは全く悪くないのにこんな事……」
「いや、大丈夫! 話してくれてありがとう!」
「お父さん心配しているだろうからそろそろ帰ろっか」
「はい」
帰り道はここについて聞かず、友達のことや僕が地上で何やってたかなど、話しているうちにいつの間にかお店に着いていた。
「お父さん!」
「おー!無事で良かった!三島さん探してくれてありがとう!」
「落とし物見つけてくれてありがとうございました!」
「どういたしまして!」
その場は笑ってお別れしたが、この城が大変なことになっているのだろうと、オリ姫のもとに向かう。
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