城の秘密?
店主に頼まれ、窪みへ来ていた。
窪みにはいつも色んな人がいるので今日も大勢きていた。
娘さんを探すのは難しそうだけど、手掛かりの簪を持ってる子を探した。
運良く今日は簪刺してる人がいなかったため、すぐ見つけられた。
「あの、よろず屋の娘さん?」
「えっと、確か、三島さんでしたよね?」
見た目は三太より大人だけど小学6年生くらいの子どもだった。
「お父さんに頼まれて探しに来たんだけど……」
「すみません、ご心配おかけしました。」
「ちょっと探し物をしていて」
「探し物ってこれ?」
ポケットの宝石を差し出した。
「それです!どこで拾いましたか?」
「今朝、ここの岩影で見つけたよ」
「お母さんの形見なんだってね」
「そうなんです。それなのに私、昨日友達とここに真珠採りに来た時に落としちゃって」
彼女は泣きそうになりながら何度もお礼を言っていた。
彼女としばらく話しているとここについて話してくれた。
「三島さんはこの城を外から見ました?」
「うん」
「見た時どう思いました?」
「どうって、正直、ボロボロなとこだなって」
「そうなんですね、私は外へ出たことありませんが母が話してくれたんです」
「ここは昔は外の見た目も美しかったらしいんです」
「そ、そうなんだ」
「中が昔のまま綺麗なのは当時のこの城の長が外と空間を切り離したからなんだそうです」
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