わたしをグアムに連れてって エピローグ

 三人は時間を忘れてキャッキャウフフなひと時を過ごしました。


 そんな事はつゆ知らず、やって来た看護師が病室の扉を開きます。


「ミクリさーん! 点滴交換の時間で……す……けど……」


 そこにいたのは何故か水着姿の少女達。


 廊下から明かりが差し込んだことで、既に魔法の効果は無くなっています。



「…………」


「………………」



 一瞬の沈黙が流れて。


 看護師は黙ってパタンと扉を閉めました。


「ねえ……。もしかして私達、変態集団だと思われたんじゃ……」


 青ざめるアズサ。


「もしかしなくても絶対そうだね」


「ちょっと―! どうすんのよこれ! ……は! そうだ、ミクリ! 今すぐ時間を巻き戻して!」


 アズサはミクリの両肩を掴んで強く揺さぶります。


「ちょ、止めてー! そんな事言われたって無理だってー!」


 アズサは喚きながら今度はガックリ両膝を付いて項垂れます。


「うあああああ! 恥ずかしすぎるー! 私とした事がなんて事をー!」


 普段から真面目なアズサ。


 失敗に対する耐性を持ち合わせていないようです。


 そんな様子を見たカレン。


「よしよし」


 アズサの頭を優しく撫でるのでした。

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