★★★ Excellent!!! なんだかんだと言ったところで・・・ 与方藤士朗 結局のところ、そういうことで得られた才能だけで、あとは万事良しのバラ色の人生が・・・、なんてことは、ない。 その結局の結局は、最初の段階で、既に示されているわけですな。 サーフィンに乗れる才能。 確かに、サーフィンのできない、というより、興味すら持たない人のほうが、出来る人よりはるかに多い。 そんな中、サーフィンができるというのは、確かに確かに、すばらしい。 だが、それとて場数を踏んで努力というより鍛錬を重ねない限り、その道は、究められない。ましてプロになって、のレベルにもなれば、なおのこと。 いくら「才能だけで野球をしていた」と言われるプロ野球選手でも、最低限以上の鍛錬をしているはずです。先に述べた言葉は、「もっと努力を重ねれば、もっともっとすごい選手になれていた」という意味に過ぎません。 そこに気付いて、そこから自分をスタートできるか。 そして、それを継続できるか。 それが、すべて。 この作品は、才能というものを活かして生きていくための「原点」に、気付かせてくれます。 とはいえ、そういう「才能給付」という制度、あったら、結構いいかもしれませんな。 少なくとも、自分を見つめなおすいいチャンスになるはず。 それがたくさん集まれば、社会は、ますますよくなっていくことでしょう。 レビューいいね! 0 2022年1月18日 09:12