肺ターン【2】
女神さ~ん?
シーン……
いない……
スキル呼吸(特殊)のおかげか分からないけど、
空気が変わったことは分かる……
異世界に転生したってことかな?
で!?
五体不満足どころか、
肺だけの俺はどうすればいいの……
誰かいませんか~?
って喋れないのに返事が返ってくるわけないか……
「は~い」
肺ですよ……
じゃなくて誰かいる!?
「私は、生まれたての女神です。
あなたをサポートし、ポイントを稼ぎ、
立派な女神になるためにやってきました」
ポイントは置いておいて……
こんな俺のためにありがとう……
「実は…… 視聴者視点で生々しいモザイク規制がかかる肺だけの物語はないでしょう…… っと判断されました」
誰か見てるの!?
ひどい言われようだけど…… 清々しいな……
一肺ぼっちになるより、話し相手が出来てうれしいよ……
では、生まれたての女神さんのお名前は?
「名前はまだない……」
猫か……
であれば、俺が飼っていた柴犬の名前でメリー ってどうかな?
「猫か 犬か 羊か ハッキリしてほしいですが、
メリーは可愛いので気に入りました」
よかった……
「肺様は、なんとお呼びすればいいですか?」
様はやめて!
そうだな~……
ストレスで真っ白になって摘出された肺だから…
「では、肺が灰になったということで……
肺灰さんと呼ばせていただきます」
今はハイハイも出来ないけど……
確かに灰になってたし…… 気に入ったよ!
改めましてメリーよろしくね!
「こちらこそ、よろしくお願いします」
続く……
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