第127話 閑話 村上正吾育成計画②




 その後3時間程働き、アルバイトが終わったので馬場に上がる事を伝えて今は家に戻ってきていた。


「さて、村上君と約束してしまったから聞くだけ聞いてみないとな……愛香は見てくれるかな?」


 そう思いながらもメッセージを送ってみる事にした。


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       佐藤愛香


慎二:愛香久しぶり。いきなりの連絡ごめん、ちょっと聞きたい事があるんだけど良いかな? 18:30


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「………これで良いかな?そんな早く連絡来ないと思うから連絡が来るまでチルと遊んでいるかな」


 そう思いチルがこの頃寝床にしている自分の布団の中を捲って見てみようとしたら「ピロン」とメッセージが来た音が鳴ったので見てみたら………


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       佐藤愛香


慎二:愛香久しぶり。いきなり連絡ごめんね?ちょっとお願いしたい事があるんだけど良いかな? 既読 18:30


愛香:お久、内容にもよるかな? 既読 18:32


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「早いな……送って直ぐに連絡来たよ………暇だったのかな?」


 そう思いながらもせっかくメッセージを返してくれたので要件を伝える事にした。


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       佐藤愛香


愛香:お久、内容にもよるかな? 既読 18:32


慎二:それがね、愛香って友達にギャルの子とかいる?いたら紹介して欲しいんだけど? 既読 18:35


愛香:は? 既読 18:35


愛香:ちょっと慎二それどう言う事?私じゃなくて友達を紹介しろって?ふざけてるの? 既読 18:36


慎二:違う、違う!勘違いだよ!僕の書き方が悪かった!僕に愛香の知り合いを紹介じゃなくて、僕の友達に愛香の知り合いでギャルの子がいれば紹介して欲しいんだよ 既読 18:38


愛香:………なら最初からそう書けし。でも内容は一応分かった、私の友達にギャル系の友達はいるけどその子を紹介すれば良い感じ? 既読 18:40


慎二:うん、そうしてくれると助かる。人数はそんなに多くなくて良いよ出来るなら2人とかが好ましいと思う。……紹介出来るかな? 既読 18:42


愛香:慎二の頼みだから聞いてみるわ、でもその慎二の友達ってどんな感じ?ギャル語分かってるの? 既読 18:44


慎二:ん?ギャル語って何? 既読 18:45


愛香:まずはそこからの説明か……多分慎二も聞いた事あると思うけど、マジ卍とかエモいとか一昔前だとあげぽよとかかな?他にも沢山あるけど調べると結構出るよ、私はそんなに使わないけど、慎二の友達に紹介するって子達は普通にギャル語で話すからその友達もマスターしろとは言わないけど少しはギャル語を喋れた方が良いかな? 既読 18:48


慎二:そうなんだ?後で教えとくよ。後は何かやっとくこととかってあるかな? 既読 18:50


愛香:とりま、最低限身嗜みは整えた方がいいかな?清潔感のあるファッションは女子受け良いし、髪の毛のセットも重要ね、高校生だから髭とかは無いとは思うけどその辺も剃ってくるとポイント高いと思う、逆にチャラチャラした服装だったり合ってないサイズを着てくると減点ポイントね、余計なアクセサリーを付けない事も重要よ 既読 18:53


慎二:へぇー、色々あるんだね。でも教えてくれてありがとう!その辺も含めて友達にも話しとくよ 既読 18:55


愛香:………慎二の事は信用してるけど、この会話だけでコーディネートしてくるのに少し不安だから例で写真送っとくわ 既読 18:57


愛香:写真を5枚送りました。 既読 18:59


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 愛香がそうメッセージを送ると何枚か着飾った男性の写真を送ってきた。


「へぇー、愛香が言ってたのってこんな風な格好か……話すだけじゃ無理だね、写真貰えて良かったな」


 その写真を見た慎二は助かったと思ったと共に村上に似た服装をさせれば良いかと思いお礼といつ紹介してもらえるかのメッセージを入れる事にした。



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   佐藤愛香



愛香:写真を5枚送りました。 既読 18:59


慎二:愛香写真とか色々と助かったよ、それで紹介してもらえる日程だけどいつぐらいなら行けそう? 既読 19:09


愛香:そうだね……多分だけど明日とかでも行けると思うよ?一応今聞いてみるわ 既読 19:10


慎二:うん、お願い 既読 19:12


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 愛香が友達に遊べるか聞いてくれるという事なので慎二は村上に一応ギャルを紹介してもらえる事が出来そうだけど今日程を聞いてるから連絡待ちということと。


 遊ぶ時の服装やギャル語?を喋れるようにした方が良いよとメッセージを入れといた、勿論愛香に貰った写真も例にしてくれと送っておいた。


 愛香と村上から連絡が来る間に慎二はギャル語なる物をネットで調べていた。


 調べると……出るわ出るわ、沢山出て来た。


 その中には慎二も聞いた事がある言葉がチラホラとあった。


「………ギャル語なんて本当にあるんだな……聞いた事はあるけど周りにそんな言葉使っている人いないからな……村上君も無理だったら無理で連絡寄越すでしょ………」


 慎二はそう考えると連絡待ちの間、何をしようかと思い、そうだチルと遊ぼうと思った瞬間また「ピロン」と音が鳴りメッセージが来た事を知らせた。


 次は誰からかな、と思いスマホを確認したら村上から連絡が来ていた。


 その内容は「何とかなると思う、今からギャルと話す時のシュミレーションするから日程が分かり次第教えてくれ」との連絡だった。


 慎二はそのメッセージに「わかった」とだけ返事をして愛香の連絡を待つ事にした。


 また何かをやろうとして動いたら直ぐ連絡が来る予感しかしなかった為、愛香からの連絡を待ちながら慎二は結菜達と夜ご飯を食べていた。


「………全然連絡来ないなぁ、もう20時だから今日は無理かな?」


 夜ご飯を食べ終わった為、自室に戻りまだ連絡が来ていないからそう独り言を呟いていると慎二のスマホに着信が入った。

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