Weather -雨々しい公子と霧っとした神姫-

作者 アクリル板W

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★★★ Excellent!!!

 古代アジアを想起させる架空世界を舞台に、最強にして凛々しく美しい半神の巫女姫と、非力で可愛らしい公子の主人公が、様々な地域や国を探訪しながら霊峰へと向かう旅物語です。

 天人地姫と呼ばれるミストリアは、神のごとき魔法を自在に操る特別な存在。その庇護を担う一族の嫡子レイネリアが、この物語の主人公です。彼はミストリアに深い想いを寄せているのですが、二人のゆくてには別離が定められており、それを覆す手段はありません。
 天人と呼ばれる神々の存在は遠く、しかし確かに世界へ息づいていて。天人地姫と呼ばれる巫女姫たちは代々、霊峰へ赴き神々に身を捧げることがさだめられているのです。
 封禅の儀と呼ばれるその儀式を行うため霊峰へと旅立つミストリア、彼女に陪従し、ともに各地を巡りながら自分の存在意義を見つめ直してゆくレイネリア。変化してゆく二人の関係に諸国の政治的思惑や陰謀が絡み、歴史モノを感じさせるドラマが展開されてゆきます。

 語彙豊富で上品な筆致ながら、登場するキャラ(特に天候由来の名を持つ女性陣)の個性が強烈で、振り回される主人公はどこかヒロインちっくに描かれています。第四章からの成長と変化は色々な意味で目ざましいです。
 物語も重厚とユーモアの絶妙な共演を楽しみながら、二人が行きつく先を見守りましょう。

★★★ Excellent!!!

効能には個人差があります。

知る人ぞ知る異世界ファンタジーの巨匠が手がけるこの作品は、重厚なストーリーに見合うだけの語彙力の台風が毎回上陸してきます。わたしにも語彙力を分けてほしい(突然割り込む本音)。天人地姫と呼ばれる(文字列からして最強の風格が漂う)最強のヒロインと、頼りなさもあるけれどヒロインのことを愛してやまない貴族の主人公の旅の、最終到達点は何処に。

★★★ Excellent!!!

予め断っておきますが、作者のノートにもあるとおり、この話には主人公が女性のバージョンもあります。私はそちらを先に読んでいたので、どうしても比較してしまうことをお許しください。

この物語の売りは重厚なまでに作り込まれた世界観にあり、作者の卓越した筆致がより深みを出してます。一見、取っ掛かり辛い文章ですが、読んでいくうちにハマります。

男性主人公となった本作では、ヒロインと微妙な距離感を感じられるところが新たな魅力かと思います。
ヒロインは超人的能力の持ち主。凡人である主人公は彼女にコンプレックスを持っているのですが、女性主人公版はそれでも友情を重んじて補佐役に徹しているのに対し、主人公が男性になったことで「男としてヒロインを守らなければ」という意志が感じられ、少し意固地になっている彼に人間味が出て魅力的になってます。
そして、ヒロインもなんとなく女っぽさが強調されていたような気がします。
何が違うのだろう……と前作を読み返すのですが、主人公のセリフが少し乱暴的な口調になっているだけであとは変わらないんですよね(汗)
なのに、こんなにイメージが変わってしまうとはビックリです。作者が意図なのか、自分の思い込みなのか、正直わかりませんが、この微妙な書き分けはスゴい。
主人公に感情移入したい方なら断然男性主人公版がオススメです。
それと男性主人公になったことで、恋愛的な要素が追加されているところも変わったところでしょうか? 主人公のヘタレ要素が増幅されてます(笑)
このレビューは第一章まで読んだところで書いているのですが、そこまでは前作と同じ展開で、途中でオチを思い出して、ちょっと泣きそうになりました……

★★★ Excellent!!!

すでに、たくさんのファンがついている本格ファンタジーなので、あえて別の視点からオススメします。
代表作のパラレル作品なのですが主人公の性別を変えただけで動機がわかりやすくハッキリとしました。
姉妹の愛は(作中では本当の姉妹ではありませんが)姉妹がいる読者にとって、それほど共感できません。もちろん“わかる〜”という程度の共感はありますが、成長とともに女同士になる現実を知っていますから男性目線の理想が前面に押し出されていると感じながら読み進めることになります。
それが男女の愛になると物語への共感度がグッと高まります。
しかーし!完結しているwhetherでは、その性別が反転するのです!
では、主人公の性別を反転して描かれ始めた、この作品はどうなるのでしょー⁈
反転の反転⁈
めちゃめちゃ頭の良い作家さんなので、きっと皆さんを驚かせることでしょう!
まだ、間に合います!
みんなで沼落ちしませんかー?

★★★ Excellent!!!

 香しき文が彩り豊かにつづる幻想絵巻でもある。そして、その先に待つは?
 主人公(男)は弱く、現在、アレッ、語り部ポジションなの? のやや残念な存在。ただ、それゆえ共感を憶える存在でもある。二人の今後の活躍に期待。ガンバレ、主人公(男)。少女への一途な愛を貫けるのか?
 貴方は、自らの現し身として、最強少女を選ぶのか、それとも残念主人公を選ぶのか。いずれにしろ、そのリアリティある異世界の旅路に、身も心もひたすことができるだろう。
 姉妹編もあるよ!

★★★ Excellent!!!

緻密な文章に作り込まれた世界観、そして、目の前に広がる臨場感。
これは、息づく登場人物たちが繰り広げるハイファンタジー、Weatherシリーズの二作目です。

二人の旅を描いた物語という大筋は変わらないようですが、一作目とは主人公が大きく異なります。何をどこまで言っていいのか分からないけど、とにかく、違うんだ! スーハー深呼吸。

幼馴染のミスティに、主人公のレイニーはうっかり、無一文で陪従する。
レイニーは魔法も使えず、武力も持たず、知恵も回らず、ミスティさんにおんぶにだっこでついていく。
ミスティさんは完璧そうに見えて、だらしのない、ツンデレな乙女で、レイニーの色恋沙汰に目を輝かせる。
これは、そんなレイニーさんの成長と、ミスティさんの神秘と、秘匿された世界さんの真実に迫る物語。

高度に設計された世界の仕組みと、随所に設置された伏線、登場人物たちの発言の一つ一つ。
それらが示す不穏な未来が、少しずつ顔を出し始め、読者の心をかき乱す。

★★★ Excellent!!!

 
 力も才もない、そんな主人公がヒロインに陪従する事を阻む壁。
 それを打ち破る為に必要だったモノ、それは……。

 この作品はハイファンタジーです。
 ヒロインが使う様々な魔法。
 その設定が細かく、そして完結に説明、描写されて、それが二人の旅にどう必要なのか、どんな旅になるのか。
 その説明にまでなっています。

 旅が始まるまでのプロローグも丁寧に描かれていますが、読みやすく巧みな文章によって、すらすら入ってきます。

 この作品は、この作者様のもう一つの作品のパラレルとの事ですが、僕はこちらから先に読ませて貰っています。

 このレビューを読んだあなたも、是非、手にとってみて下さい。

★★★ Excellent!!!

強く気高く美しいヒロインと、彼女を愛する非力な主人公の果てしない旅の物語です。
舞台となる世界や、人物達は美しい描写で描かれています。主人公の目線で紡がれていく物語は繊細で力強い迫力があります。
美しい絵巻物を読み進めるように、心を委ねたくなる作品です。

★★★ Excellent!!!

魔法も武術もからっきしな貴族の御曹司・レイニー。彼の家は代々「天人地姫」を守護する役目を負っており、当代の天人地姫のミスティは兄妹のように育ってきた幼馴染みでもあります。
たった一人で軍隊を相手取ることすらできるミスティが「天人地姫」の役目として世界の果てとも呼べる場所へと旅立つ日。
このまま彼女と永遠に別れ、貴族のボンボンとして、ただ家のために生きていくのか?自分には何の力も無いとレイニーは悩み、そして一つの決断をします。

とても質の高いハイファンタジーです。
作者様も近況ノートやプロフィールで書かれているとおり、もう一つの『Weather』の兄妹作であり、こちらのほうが原案に近いとのことで、その分読みやすくなっているのではないでしょうか。
とはいえ重厚な世界観は変わらず、その醍醐味は失われていません。

どっぷりファンタジーの世界に頭まで浸かりたい!という方にオススメです。

実は私はもう一方のお話を先に読んだのですが、両者を読み比べ、その違いを味わうという楽しみ方もさせていただいております。
こちらの『Weather』を読み、その世界観にどっぷりつかった方。続きが待ち切れない方は、兄妹作も併せて読まれると楽しいと思います。

★★★ Excellent!!!

作者様の筆力により読みやすく、世界観を想像しやすく、読み手のストレスを軽減されている作品です。

そして、序章がたくさんあります!

今後に関係していくであろう伏線から、その部分だけでも楽しめるお得感があるでしょう。

これから先の展開を想像しながら読む人に特にお勧めです。

まだまだ序盤ですので追いかけるタイミングは今です!

★★★ Excellent!!!

巧みな表現と、細部にまで行き届いた設定の妙に唸ってしまう。
情景が浮かび上がる精緻な表現で世界観にずるずると引き込まれてしまい、気が付いたら先へ先へと読み進めている。
隙のない、美しい日本語がテンポ良く紡がれる様が、作品をうまく引き立てていて心地よい。
噛み締めながら読みたい、重厚なハイファンタジーを求めているならば、外せないし間違いのない作品です!
引き続き、楽しみに読ませていただきます!

★★★ Excellent!!!

アクリルちゃんの超大作、『Weather』。翻訳すると『天気』。
現在も好評発売中!


そして今回、新たな新作がッ!
『Weather』。翻訳すると『天気』。

暫くは、この二本柱で挑む!との事。


「長編を綴る作家には色気が宿る。」

皆んな、このアクリルちゃんの、ダブル『Weather』。翻訳すると『天気』。

「体感してみてくれ!」


アクリルちゃん?
根気は詰めちゃダメだぜ!

もし辛い時や、シンドクなった時は何時でも俺ん所に来いよ。



『宇宙書店』