え?どなたっすか?

「ん?なんだこれ、はぁ?」


夜配信でそれまで暇なのでゲームセンターにいたとき、見知らぬアドレスからいかにも迷惑メールらしきものが来ていた


『あなたのスマホはウイルスにかかってしまっている!大人しく今から指定する場所に来い!』


なんだこれ?しかも指定する場所とゆうのがこのゲームセンターだしどうすれっちゅうねん

今日ここに来るときに家でる瞬間に自転車パンクして徒歩で遠くのゲーセンまでわざわざ来たのにいきなりこれだ


「気にしないで社長がやってたDJのやつやるか、maim○i混んでるし」


この前、数ヵ月ぶりに社長がはとったーでゲーム紹介動画だしていたがずっとこの音ゲーしており、見てるだけでも面白かったのでやってみたくわざわざ遠くのゲーセンまでやって来たのだ


「ん~?これどこにお金入れるんだ…ん~?」


「それ、真ん中らへんにお金入れるとこあるぞ~」


「ん"?お、お前なんでここに居るんだよ!」


何故かそこには親友の松前駿介がいた


「なんでって言われてもなぁ…お前が呼んだんだろうがよ?ほれ」


駿介が見せてきたスマホには『今日一緒に音ゲーやろうぜ~』と書いてあった

俺送った記憶無いんだよなぁ?


「俺は違うぞ?そもそもメール送らないだろ?」


「確かに、じゃぁ誰だよ?俺のメアド流出してんのか?ま、いっかやろうぜ」


「そうだな、操作は大体知ってるからチュートリアル飛ばしていいぞ」


「了解」


そうして三十分くらいやったあとで二人のスマホにまた不思議なメールが届いているのに気づいた


「おん?かかれてる内容同じじゃね?え~っと?『ふっ罠に掛かったな!お前たちは今日の夜は帰れないと思え』え…?なんだ?意図が読めん」


「そうだな…?」


どう考えてもイタズラにしては内容ができすぎてるんだよなぁ


そのまま二人で考えたのだが、どうでもいっかってことになり近くにあったドラムの音ゲーをやった


___________________________________


「よし、俺もうそろ帰るわ、今日後輩とコラボあるから」


「お~噂の輪廻君?あれが男って信じられねぇよなぁ…」


ゲームセンターから出たあと結局なんも起こんなかったので帰ろうとしたのだが目の前に二人の人影が立ち塞がった


なんか片方は見たことあんなぁ…


「ふっ!まんまと罠に掛かったね!お二人さん」


「龍介ゴメン…どうしてもマキナがやりたいって言うから…」


うん?話を整理してみよう、まず目の前には後輩であり今話の話題となっていた輪廻ことカルラともう一人全く見覚えのない女性がいる

そして、その女性が謎に罠に掛かったと言っている。意味がわからない


「えっと?その人が輪廻君?でもう一人誰だ龍介?」


「いや、俺も知らん、めっちゃ初対面だし」


「え、はい!初めまして僕は龍介の後輩の東雲カルラです」


「おう?よろしく、俺は松前駿介だ…なんで俺ここに呼ばれたの?」


「それは私が説明しよう!」


「いや、まず誰?」


そう言われてその女性はガーンとした表情を見せる、いやそれはそうなるよな


「こほん、え、えっと私はカルラの友達の椎名マキナですあ、え、っと~」


「いやコミュ障かい!さっきまで普通に話してただろ!?」


いきなり話しかけられたとたんにしどろもどろになるやん、ってかマキナって本名なんだ…


「で、今日はマキナさん何の用ですか?」


「龍介君だよね?今日カルラと一緒に配信するって聞いてさ~私も出れないかな~って」


おい、さっきのコミュ障はどうした!?


「すんません、雰囲気変わりすぎじゃないっすかねぇ?」


ナイス駿介!聞きたいことをしっかりと聞いてくれる!


「初対面だと緊張しない!?分からない?自分から話したらそんなに緊張しないけども…」


あ、そうゆうタイプの人なのね、わかるよ高校時代の俺だな…


「ちょっと待って!俺そしたらなんで呼ばれたん?メール送ってきたよね?」


「それは僕から説明します!実はマキナって駿介さんのファンなんですよ!で今日よろしければコラボしてくれないかな~?って思ってるんすよ」


「お!まじか!ありがとうな!どうせ今日はそもそも暇だったからいいぞ」


「え!やったぁ!うれしい!いぇぇぇぇい!」


「ちょ、マキナうるさいよ!ここ外だから!騒ぐなら配信の時にして!」


「マキナさんてあのマキナさんだよね?俺あのVtuberの始祖と配信するのかぁ…やっべ、緊張するな」


駿介分かるよ…俺もまさかこの人と一緒に配信するとは思ってなかったよ…


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る