282.そろそろ生まれるみたいです。
あれから何回か女神様にサービスの件を聞いてみたのですが、毎回はぐらかされてしまってます・・・
「カオリ・・・もう諦めたら?これだけ聞いて話してくださらないというのはきっと知るべきではないのだと思うの・・・」
「そうですね、女神様がなさることなので悪いことではないはずです。ましてやカオリにサービスだとおっしゃったのならきっといいことです。」
2人ともいいように解釈していますが、正直信じられないです・・・きっと大変なことになる気がするんですよ・・・
「もう1度位、聞いてみてもいいのかと思うのだけど・・・」
「あまり何度も聞いて女神様に不快な思いをさせると言うことはないですか?」
「いえ、ないと思いますよ・・・」
何せ、今もきっと私のことを覗いているに違いありません・・・
「わかりました、この件はこれで終わりにします。きっとそのうち解ると思いますし。」
「ええ、そのほうがいいと思うわ。」
それにしても、私もレイナもお腹が大きくなってきましたね・・・そろそろ妊娠7ヶ月目に入る頃です・・・あと4ヶ月ほどでしょうか・・・私達の加護を考えれば安産なのはわかりきっていますが、痛いものは痛いのですよ・・・
一応女王のお仕事もしていますよ、アリスとセバスに手伝ってもらってますが・・・私のやることですか・・・サインをするだけですね・・・一応書類に目だけは通すようにしてますよ。そのくらいはしないといけませんから・・・
あとは、騎士団の為のバイクと鎧を作りましたよ。鎧はポリカーボネイトの上に魔物の革と金属を貼り付けたような感じになりました。軽量化の為に部分鎧にしてあります。騎士団員にはおおむね好評のようです。なんだかんだ言っても軽い鎧はいいようです。
性能が同じなら軽い方がいいですよね・・・
「退屈ですね・・・」
「カオリも編み物でもしたらどうですか?楽しいですよ?」
レイナはいいかもしれないですが私は編み物はちょっと・・・裁縫とか、編み物は苦手なのですよ・・・
「あまり上手くないですから・・・」
「大丈夫よ、私が教えてあげるから。」
レイナが教えてくれるといいますし、少しだけお付き合いしましょうか・・・
やっぱり慣れないことはするものじゃありませんね・・・肩がこりました。
「カオリって色んなものを作る割に編み物とかはダメなのね。」
「別に何でも出来るわけじゃないですからね・・・」
「レイナ、これ食べてみますか?」
私がさっきから食べてるのはポテチです。普通に塩味のポテチです。
「ポテトチップスですか。」
「ええ、なんか脂っこい物が食べたくてさっき出したんですよ。」
「カオリはいいわね、食べたいときに食べたい物が出せるだなんて。」
「レイナも何か食べたいものがあれば出してあげますよ。」
「それなら・・・以前食べさせてくれた苺パフェがいいです。甘いものが欲しいのです・・・」
甘いものも油っぽいものも身体にいいとは思いませんが、食べたくなるんですよね・・・不思議です。
最近思うのですよ・・・なんかレイナのお腹より私のお腹の方が出てるんじゃないかって・・・別に太ってるというわけではないのですよ。
ひょっとしたらサービスって、私のお腹の中には2人はいってると言うことはないですよね・・・本当の双子というやつです・・・
あの女神様ならやりかねないですね・・・ちょっとしたサプライズよとか言って・・・
ほぼ確定ではないでしょうか・・・そんな感じですね・・・
もうあとひと月ほどで生まれそうです・・・そろそろ辛い時期ですね・・・1日1日と出産が近くなっている気がします。
私は2度目の出産ですが、レイナは初めてですからね・・・結構大変だと思うのです・・・先月位から帝都からレイナのお祖母様が来てるのです。レイナの身の回りの世話をしてくれてます。ありがたいですね・・・
そろそろ生まれてもおかしくないですね・・・準備は整ってますから大丈夫でしょう。出産になれたメイドさんも何人か来てくれてます。もう、いつ生まれても大丈夫です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます