第47話:裏卒業式

 圧、としか言いようがないもの。時折、『先生』との稽古の時にも感じていたそれは、クルスの中にあるスイッチのようなものを刺激した。

 先ほどよりも深く、脳裏に刻まれた言葉が響く。

『集中』

 深く、深く、思考が切り替わる。

 静かで、何もない。手には剣、ただそれだけを握る。

「おっ!」

 豪快なひと振り。其処からの切り返しも鋭く、速い。その中で、巨大な敵の剣戟の狭間に、クルスはゼー・シルトの構えを取った。

 『先生』との稽古の時に幾度も指摘されたことを実践する。

 揺らがず見据え、しかと立つ。

「イイ、雰囲気だ!」

「……」

 ティル・ナ。凄まじい使い手なのだろう。クルスの及びもつかないほどの実力なのだろう。だけど、クルスは思う。

 この人よりも『先生』の方が強かった、と。

 クルスには比較対象がなかった。未熟な自分と練達の『先生』、それだけであった。相手が格上なのは当たり前。それで傷つくことも、恐れることもない。

 ただ、いつも通り向かい合うのみ。

(ああ、やっぱりいいなぁ。この剣、柔らかいや)

 重苦しい稲光が小さな清流を穿つ。されど、其処に手応えはない。

「おお!」

 水の如し受け。

「相性良いねェ。俺たち」

「……」

 其処に嵐のような連撃が降り注ぐ。


     ○


「ん、つつ、頭いてえ。って、どうなって――」

 昏倒していた三十位ことアンディは頭をさすりながら起き上がり、それを目撃する。何で他の騎士たちが、学生たちが立ち尽くしているのかはわからない。そもそも謎の騎士である彼らが何者なのか、寝かされていた彼には知る由もない。

 だが、一つだけわかることがある。

「……クルス」

 誰が見ても一目瞭然、人間離れした騎士の親玉っぽい男に対して、クルスは一人立ち向かい、渡り合っていた。

 続々と起き上がる仲間たちも皆、クルスの剣を見てぎょっと目を剥き、夢でないことを確認して、その現実を前に息を呑む。

「……兵士級を、討ち取るわけだ」

 デリングもまたティルが名乗った段階で『講義』は終わりと判断し、ただクルスの戦いを見つめていた。彼もどちらかと言えば堅守寄りの戦い方であるが、自分にはあんな芸当は出来ない。どれだけ力の差があると思っているのか、ほんの少しでも受け違えたなら死に繋がる戦い方である。

 相手に主導権を握らせ続けながら、間違えないこと前提の戦い方。常軌を逸している。あんなもの、普通の人間が完遂出来ることではない。

 鋼の精神がいる。揺らがず、冷静に、あの場に留まり続け、正しい回答を出し続ける。遅れても駄目。間違えても駄目。

「あんなボロカスでも一人でしのいでいたもんな。万全なら、集中してれば、これぐらいは朝飯前ってか。へへ、燃やしてくれるじゃねえの」

 ディンは知っている。兵士級二対を相手に死力を尽くし一人の少女を守り抜いた男を。人間離れ、どころか端から規格が異なる魔族を相手に非力なまま戦った男なのだ。ただの力押しで押し切るのは、相当困難である。

「おいおい、ぶんぶん丸とは言え、ティルを捌いてんぞ、あの子」

「……信じられない」

「リスク度外視だなおい」

 謎の騎士たち、もとい六学年の上位陣もまた興味深そうな様子でクルス・リンザールを観察していた。手の内が柔らかい。捌きが上手い。それらも凄いが、同じ事をしろと言われたなら受けが得意な者は出来ると答えるだろう。

 其処は御三家の最上級生、しかも上位十数名の成績を収め、きっちり団入りを掴み取った者たちだけしかここにはいないのだ。技術的な部分は如何にクルスが特化し、卓越しようとも早々後れを取ることはない。

 だが、あれを続けろと言われたなら、出来ると答えた者たちの全員が無理と答えるだろう。ほんの少しの間違え死に直結する状況下で、正しい回答を続けることなど普通の者には出来ないから。其処は深い集中力と鋼の精神力がなせる業。

 いや、もっと言えば、死んでも構わないと言う覚悟が要る。

「いやぁ、驚きましたよ先輩。凄いと思いません?」

 崖から這い上がって来たのはエメリヒ、ではなく彼を担いだ謎の騎士、もといエメリヒの甘やかしを防ぐためにスタンバっていた騎士科教頭、テュールであった。

「あの子のスペックで兵士級を打倒したのなら、まああれぐらいは出来るだろうね。力で来る相手には滅法強く鍛えられているようだ」

「対人、と言うよりも対魔族想定ですね。奇しくも同じ思想を掲げ、まるで異なるアプローチで辿り着いた者同士の戦いですか。そそるなぁ」

「それは違うよ、エメリヒ」

「何がです?」

「ティルは自ら辿り着いた者。クルス君はそう導かれた者。今はまだ、比較すべき段階ではないよ。褒めるべきは設計者だ。それと隔絶された環境、か」

 テュールの目に映るクルスは、彼が交戦した師とまるで被らない。フォームは同じでも、其処からの捌きは彼のためにカスタマイズして教え込んだのだろう。非力な者が、足りぬ者が、それでも戦えるように。

 その代わり、自らを削ぎ落とす必要がある。

 どちらかと言えばテュールにはあの男の剣と被った。

 攻めと受け、相反しながらも根は同じ。

「……彼の眼、そう言うことか」

 ようやくテュールはあの男が彼を選んだ理由を知る。

 余談だが、テュールとエメリヒは折角なので今まできっちり戦っていた。崖下ではなく崖の中ほどで、絶壁を足場に打ち合っていたのだ。

 彼らほどの騎士ともなれば戦う場所を選ばない。

 彼ら六学年は騎士クラスだが、この二人は騎士団長クラス。其処には大きな開きがある。世の中は広く、騎士の道は果てしないものなのだ。


     ○


 剣戟の果て、先に音を上げたのはまさかのティルであった。クルスは間違えずに受け切る。アスガルド最強を後退させたのだ。三学年最下位が。

「いい根性してるなぁ、後輩君」

「……はぁ、はぁ」

 だが、クルスの顔に笑みはない。自分は肩で息をしているのに対し、ティルは息一つ切らせていなかったのだ。あのまま続けばいずれ、間違えずとも体力が尽き敗れていた。そう感じたから笑えない。

「しかもあの小生意気なエイルの技術も上手く取り入れ、常にカウンターの機会を窺っていたよな。抜け目ないし、何よりも純粋に勝つ気しかないのが素晴らしい」

「……?」

 クルスはティルの言っている意味が理解できなかった。

 立ち会う以上、誰が相手であろうが勝つ気で臨むのは当たり前のことである。少なくともクルスは『先生』にそう教わった。

 諦めが混じると稽古をつけてくれなくなることもあった。だから、稽古欲しさに挑戦をし続け、いつの間にかそれが彼の当たり前となっていた。

「その心意気は大事だ。相手にも……つまらない思いをさせるからな、諦めは。さて、どうしたもんかな。実は今日、あいつの代わりに先輩の威厳をちょちょいと見せてやろう、と思っていたんだが、たぶん後輩君、もうエイルとやり合ったろ?」

「え、あ、はい」

「あいつ、結構強かっただろ」

「結構、じゃなくて強かったです」

「あっはっは、あの女が後輩に好かれる日が来るとはなぁ。後輩君は知らんだろうが、あいつ昔は上からも下からも結構ヘイト買っていたんだぜ?」

「知らないです。と言うか誰ですか」

「元倶楽部ヴァルハラの部長だよん、と」

「え?」

 ティルの言葉にクルスは驚愕する。と言うか、よく考えたらクルスは以前の倶楽部のことを知らなかった。何かあった、ぐらいは察していたが。

「と言うわけで俺は後輩君の先輩の先輩様なわけだ。存分に敬っていいぞ。まあ、安心したよ。あいつもやることやっていたし、バケモンが混じっていたせいで不当な評価になっちまったがその辺も誤解はないようで良かった」

 ティルはへにゃりと微笑む。

「あいつらは俺からすればそんなに強くない。だけど、昔のあいつらはな、マジのガチでクソ雑魚だった。エイルは自信過剰のがり勉、リカルドはクソもやし、ロメロは真面目な馬鹿、それが学校の看板を背負うまでになった。俺は誇らしいよ」

「……」

「だけどな、それでもあいつらは一回戦敗退だ。歴史にはそう残る。よく知りもしねえ連中は名門も落ちたもんだ、とのたまうだろう。それが結果だ」

「そ、それはちが――」

「違わん。俺たちもそこそこ止まりだった。御三家、アスガルドの歴史からすりゃ物足りんだろう。世の中結果だ。結果以外、世間様は何の価値も抱かない」

 ティルは大剣を担ぎゆったりとクルスへと歩み寄る。

「やるからには勝て。出るからには頂点だけを目指せ。優勝以外、褒められることはないと思え。そんで、優勝したら存分に自慢しろ」

 クルスは再度、構える。ティルはそれに意に介すことなく、ゆったりと上段から大剣を振り下ろす。それは先ほどまでの剣戟と比べ、あまりにも遅く――

「そのためにもっと――」

「あ、れ?」

「――強くなれ」

 クルスはそれを流そうとするも、先ほどまでさらりと流せていたそれが急に淀み、ぴたりと張り付けられたかのように剣が動かなくなっていた。

 抵抗出来ない。流れず、留められ、あとは力勝負。

 勝てるわけが、ない。

「はい、俺の勝ち」

「そ、んな、なんで!?」

「馬鹿正直に来る相手には強い。魔族、兵士級までなら大体対処出来るだろう。だが、戦士級以上は統率をするし、そこそこ知恵も回る。技を持つ個体もいる。もっと言えば、俺も好かんが今の時代、人同士の戦いも避けられん。対騎士を想定するなら、後輩君の今持っている技術だけじゃコンプリートは不可能、足りんよ」

 剣が触れ合っているだけで、微動だにせず固定された状態。生殺与奪をティルに握られている。何も出来ない。何もさせてもらえない。

「エイルは頭を使って崩した、辺りか? まあ、俺も似たようなもんだ。後輩君の想定する力の方向と、ずれた方向に入力してやる。それだけ。戦闘中に行うのは少しばかり練度が必要だが……そこそこの連中はもう、わかったから出来るぜ」

 クルスは皆に、ディンやフレイヤ、上位陣に目を向ける。ディンの、少し申し訳なさそうな顔で、クルスは察した。ティルが今見せた攻略法、おそらく彼は出来る。他の者も、おそらく今出来ぬ者とて多少訓練すれば――

「あ、待っ――」

「他の奴らも、訓練すりゃ出来るだろ。これは偉大な先輩である俺からの夏休みの宿題だ。成長しろよ。そうしないとまた来年も最下位だぜ」

「ッ!?」

「じゃあなぁ」

 ティルは大剣による拘束を解き、クルスの肩をポンと叩いて後退する。其処にテュールとエメリヒが割り込み、皆へ向かって口を開いた。

「はい。以上が本日の講義でした。アスガルド名物、裏卒業式だ。六学年の優秀な学生が三学年を可愛がる恒例行事。毎年サプライズで行われている。未だ漏れていないのはひとえに、これを受けた学生が自分も後輩にやりたいから、と言う一念だと思う。かく言う私もやられた。こちらにいるテュール先生も――」

「私は返り討ちにしたけどね」

「だそうです。私はやり返したかったから必死に学業に打ち込み、見事六学年では可愛がりメンバーに選ばれ、復讐、もとい可愛がりを敢行した」

「……負の連鎖じゃねえか」

 誰かが漏らした言葉をスルーする聖職者二人。と言いつつ、多分三学年の皆がそれを漏らすことはないだろう。だって自分たちもやりたいから。

「四学年からは実戦形式の講義やこのような課外講義が増える。ダンジョンへの備えも始まり、危険度も増すだろう。今回はあくまで模擬戦であったが、同様の状況が起きぬとも限らない。魔族は優しく寝かしつけてはくれないぞ。連中は皆、原理原則として人を襲い、命を奪うように出来ているのだから」

 エメリヒの言葉にゆるんでいた空気が引き締まる。ただのレクリエーションではない。今回の襲撃は実戦例として充分あり得る話であったのだ。

 今の時代、魔族ばかりが敵ではない。利害に反した人同士の抗争、それらに雇われた騎士同士の戦いと言うのはそこかしこで起きている。

「ちなみにこの講義の評価は六学年が付け、来年度の評価に加味される。団入りを果たした彼らに君たちがどう映ったのか。結果を楽しみにするように」

 ミラはぴくり、と顔を歪ませる。皆を統率して戦った者たちと比較し、良い評価を取れなかったのはすでに口頭で戦闘中に説明を受けていた。

 もう少し早く、そういう講義だと気づいていれば――

「それでは解散。学校に帰るまでが遠足だよ」

 こうしてアスガルド名物裏卒業式が幕を下ろした。

「……なん、で」

 クルス・リンザールの隠されていた『武器』が開帳され、皆がそれを知った。あれを見た以上、彼らは絶対にティルの見せた対策、それが出来ずとも何らかの手段でクルスの受けを対策してくるだろう。

 今の彼らなら、絶対に。


     ○


「ちょっと酷かったんじゃないの、ティル」

「ん?」

 六学年一行の帰り道。

「確かに。攻略法を周りに見せつけるのはやり過ぎだろ」

「でも、そうしないと何人かの心は折れただろ。後輩君のためにもならん」

「あー、まあ、あれだけの受けとオレーシャが死にかけたカウンターもあるしな」

「死にかけてません」

「冷汗はかいたと見た」

「かいてないですゥ」

 笑い合う六学年たち。

「後輩君には悪いが、想像以上だったからな。他の学生のケアを優先した」

「初見で攻略出来るとしたら、イールファスは別としてフレイヤ、デリング、ディン辺りか。それでも苦戦すると思うがね。オレーシャ同様」

「いい加減にして」

 上位層でも三学年ではトップ以外、難儀したであろう代物。六学年ともなれば実戦の中で攻略法を見出すことも出来るだろうが、あれをその世代にぶつけるのは酷。特に折角モチベーションが高くなっている中位、下位層は心が折れかねない。

 そもそも三学年で兵士級と渡り合える『武器』がある時点で、一つ抜けたものは持っているのだ。それだけでは足りぬだけで。

「つーか三学年レベル高いわ。進級試験なしとは生意気な、と思っていたけどよ」

「途中までは一番駄目だった最下位君もあれだったしね」

「納得感はあったな。羨ましいね、ああいう空気はさ」

「確かに」

 彼らも六学年に至るまで、それなりの数がドロップアウトしていった。仲間が折れ、腐り、落ちていく様は辛いものがある。

 そういう空気が見受けられなかったのは素直に好感が高い。

「俺らが三学年の時はさ」

「言わないで!」

「普段成績優秀で高飛車だったオレーシャが、まさかのビビッてお漏ら――」

 ゴス、と重い触れ合いの音を響かせ、仲良し上位陣は語らう。

「あいつらの明日が楽しみだ」

「それは同感」

 後輩の明日を自分たちの昨日に照らし合わせながら――


     ○


「……」

「そう落ち込むなよ、クルス。相手が悪かったんだって」

「別に、落ち込んではないよ」

 ディンの的外れな慰めにクルスは顔をしかめる。ゼー・シルトを使う自分なら、これは自分にとって支えであったのだ。もちろん、それでティルやイールファスはもちろん、ディンたちにも勝てるとは思っていなかったが。

 ただ、拳闘の講義のように使えたなら、それなりに行ける気はしていたのだ。成長のために封じていたが、何処か其処にすがっていた部分はあった。

 それが崩れたのだ。皆の目の前で。皆が知る形で。

「ティル・ナ。界隈にも知られた才人だ。昨年の対抗戦は土つかずだった」

 デリングの言葉に対しクルスは首をかしげる。

「ルールは毎年変わる。勝ち抜きの方が珍しい。彼の場合は他二人が敗れ、敗戦した。それだけの人物だ。敗れ去るのは仕方がない」

「そっか。そう言うことも、あるんだね。あと落ち込んでないって」

 エイルたちとは違う形での敗戦。ティルはどうやってそれを飲み込んだのだろうか。どういう気分で負けた友に接していたのだろうか――

「やっぱユニオンなのか?」

「いや、今年アスガルドからユニオン入りはなかったと思うが」

「ログレスですわ」

「「!?」」

「お兄様が言っておりましたもの。自分たちのオファーを蹴って、ユニオンですらなくログレス行きを決めた、と」

「え、そんなことあるか? 別の御三家行きってタブーだろ」

 ディンたちが驚愕するのも無理はない。御三家と言うのはレムリアが其処に並んでからずっと横並びで、学校もそうだが騎士団同士もバチバチに意識し合っている。当然、横の移動は少なく、よほどのことがなければ横入などもありえない。

 そんな御三家の壁を越えるのは、

「……ユニオンに入るより難しいだろうに。単純比較は出来んが」

「そらそうだ」

 ユニオン騎士団に入るよりも難しい。

「オファー待ちだったんじゃない?」

 意味不明な首席の進路に混乱する者たち。其処へミラが入り込む。

「メラの所属する第十二騎士隊希望だったと思うし」

「メラ、あのメラ・メルか?」

「そ。私の親戚。ナ家はメル家に仕える家の一つで、あの人メラのお気に入りだったから。親戚の集まりがある時は一緒にいて親分と子分みたいだった記憶があるし」

「あ、そっか、あの人マグ・メル出身か」

 世の中広いのか狭いのかわからない。

「メラが死んだからユニオンに行く理由が消えたんでしょ」

「だが、ならばなぜログレスなんだ?」

「知らなーい」

 あくまでミラが知るのはユニオンに行かなかった理由、かもしれないことだけ。実際のことは本人しか知り得ぬことであろう。

 まあ、とにかく凄まじい人物であることは間違いなさそうである。そんなの見たまんま、馬鹿みたいに優秀ではあったが。

 ただ、皆彼を見ると思い出してしまうのだ。凄味以上に伸びた鼻水を。超絶イケメンの鼻の穴から伸びる尋常ならざる長さのあれを。

 クルスだけではなく、皆が思い浮かべてしまっていたのだ。

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